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Grok API料金:grok-4.7の単価・無料枠・月額試算

grok-4.7は入力$2・出力$6、grok-4.3は$1.25・$2.50(100万トークンあたり)。長文は全体が倍額、4.7はBatch非対応で、無料API枠もありません。

LaoZhang AI Team公開更新 23 分で読めます
目次
grok-4.7、grok-4.3、grok-build-0.1の入力・出力単価と、無料API枠なし・20万トークン以上は2倍の注意点を並べたGrok API料金の図

2026年9月26日時点のxAI公式料金表(最終更新は2026年9月21日)では、フラッグシップのgrok-4.7が100万トークンあたり入力$2.00、キャッシュ入力$0.50、出力$6.00です。より安く使えるのはgrok-4.3で、入力$1.25・キャッシュ入力$0.20・出力$2.50、コンテキストは100万トークンあります。コーディング向けのgrok-build-0.1は入力$1.00・出力$2.00です。

月額を見積もるときに単価以上に効くのは、次の4つのルールです。プロンプトが20万トークンに達するとリクエスト全体が長文単価(2倍)になること、Batch API(20%引き)が使えるのはgrok-4.3とgrok-4.20系だけで、grok-4.7はBatch自体に対応していないこと、Priority Processingは2倍、USリージョンのエンドポイントは1.1倍になることです。料金ページ・モデル一覧・レート制限のページには無料のAPI枠は載っておらず、SuperGrokなどの月額プランはAPIの従量課金とは別会計です。

現行のGrok API料金(100万トークンあたり)

xAIの料金ページに載っているテキスト系モデルの全行です。「長文」はプロンプトが20万トークン以上のリクエストに適用される単価です。

モデルIDコンテキスト入力キャッシュ入力出力長文の入力長文のキャッシュ入力長文の出力
grok-4.750万$2.00$0.50$6.00$4.00$1.00$12.00
grok-build-0.125.6万$1.00$0.20$2.00$2.00$0.40$4.00
grok-4.650万$2.00$0.50$6.00$4.00$1.00$12.00
grok-4.550万$2.00$0.30$6.00$4.00$0.60$12.00
grok-4.3100万$1.25$0.20$2.50$2.50$0.40$5.00
grok-4.20-0309-reasoning100万$1.25$0.20$2.50$2.50$0.40$5.00
grok-4.20-0309-non-reasoning100万$1.25$0.20$2.50$2.50$0.40$5.00
grok-4.20-multi-agent-0309100万$1.25$0.20$2.50$2.50$0.40$5.00

単位はすべて米ドルです。予算を組むうえで候補になるのは実質的に次の3つです。

  • grok-4.7:xAIがコード、エージェント的なツール呼び出し、一般的なチャットのすべてに勧めているフラッグシップです。推論の強さ(reasoning effort)を選べます。
  • grok-4.3:grok-4.7より入力が37.5%安く、出力は半額以下です。コンテキストが100万トークンあり、Batch割引も使えるので、大量処理や長い文書を扱う処理では最も安くなりやすいモデルです。移行やモデルIDの扱いはGrok 4.3 APIガイド:モデルID・価格・移行・テスト計画にまとめています。
  • grok-build-0.1:ソフトウェア開発やエージェント型のワークフロー向けのコーディングモデルです。単価は最も安いものの、コンテキストは25.6万トークンなので、それを超える入力は送れません。

grok-4.6はgrok-4.7と同じ単価で、grok-4.5はキャッシュ入力だけが安い($0.30)旧世代です。これから新しく予算を組むなら、同じ値段のgrok-4.7を選ばない理由はあまりありません。

なお「Grok 4.7 Fast」は同じモデルを高速なインフラで動かす版で、単価は2倍(入力$4・出力$12)です。提供先はCursorとGrok Buildだけで、公開のxAI APIからは使えません。

請求額を変えるルール

単価表だけで計算すると、次のルールで実際の請求額と大きくずれます。

ルール内容予算への影響
長文単価プロンプトが20万トークン以上になると、そのリクエストのすべてのトークンが長文単価入力・キャッシュ入力・出力とも2倍
Batch APIgrok-4.3とgrok-4.20系は20%引き。grok-4.7はBatch非対応、その他のモデルは割引なしgrok-4.7は非同期にしても安くならない
Priority Processing全トークン種別が通常の2倍キャッシュ割引を適用してから2倍
USリージョンhttps://us.api.x.ai/v1は通常の1.1倍現在はgrok-4.7とgrok-4.6のみ
サーバー側ツール1,000回(件)単位の固定料金トークン料金とは別に加算
保存・ダウンロードファイル・コレクションの保存容量とダウンロード量で課金文書を置きっぱなしにすると毎日かかる

長文単価とPriorityは2倍、USリージョンは1.1倍、Batchはgrok-4.3とgrok-4.20系だけ0.8倍になることを示す図

20万トークンを超えるとリクエスト全体が倍額

長文単価は「20万トークンを超えた部分だけ」ではなく、プロンプトがしきい値に達した時点でそのリクエストの全トークンにかかります。30万トークンの入力に1万トークンの出力を返す1回のリクエストで比べると次のとおりです。

  • grok-4.7(長文単価):0.3 × $4 + 0.01 × $12 = $1.32
  • 通常単価のまま計算した場合:0.3 × $2 + 0.01 × $6 = $0.66(実際の半額しか見込めない)
  • grok-4.3(長文単価):0.3 × $2.50 + 0.01 × $5 = $0.80

長い契約書やコードベース全体を毎回読ませる用途では、この差が月額にそのまま出ます。grok-build-0.1はコンテキストが25.6万トークンなので、この30万トークンの例はそもそも入りません。

Batch割引は20%、grok-4.7はBatch非対応

Batch APIの割引率はモデルごとに異なり、料金ページに割引が載っているのはgrok-4.3、grok-4.20-0309-reasoning、grok-4.20-0309-non-reasoning、grok-4.20-multi-agent-0309の4つで、いずれも20%です。「表に載っていないモデルにはBatch割引はない」と明記されています。さらにgrok-4.7のモデルページではBatch APIの欄が「Not supported」で、grok-4.7はBatchに送ること自体ができません。grok-4.6、grok-4.5、grok-build-0.1も割引の対象外です。他社のBatch APIでよく見る50%引きを前提にしたり、grok-4.7の処理を夜間のBatchに回せば安くなると考えたりすると、見積もりが大きく外れます。

割引は入力・出力・キャッシュ・推論トークンのすべてに適用され、処理はほとんどが24時間以内に終わります。Batchのリクエストはレート制限にも数えられません。画像・動画の生成はBatchで送っても通常料金です。

Priority ProcessingとUSリージョン

Priority Processingは応答を速くする代わりに、入力・出力・キャッシュ・推論のすべてが2倍になります。キャッシュ割引を先に適用してから2倍にする計算です。レスポンスに"service_tier": "priority"が返ってきたリクエストだけがこの単価になり、通常の優先度で処理された場合は通常料金です。対象はChat CompletionsとResponses APIだけで、Batchとは併用できません。

データを米国内で処理したい場合のUSリージョンのエンドポイント(https://us.api.x.ai/v1)は1.1倍です。grok-4.7なら入力$2.20・キャッシュ入力$0.55・出力$6.60、長文では$4.40・$1.10・$13.20になります。現在使えるのはgrok-4.7とgrok-4.6だけです。

ツール・保存・違反時の料金

サーバー側ツールは、トークン料金に加えて呼び出し回数で課金されます。検索で取得した内容も入力トークンとして課金されます。

ツール料金
Web Search(画像検索を含む)$5 / 1,000回
X Search取得した投稿$5 / 1,000件、プロフィール$10 / 1,000件
Code Execution$5 / 1,000回
File Attachments(添付ファイル検索)$10 / 1,000回
Collections Search(RAG)$2.50 / 1,000回
Remote MCP呼び出し料金なし(トークンのみ課金)

X Searchは呼び出し回数ではなく、返ってきた投稿やプロフィールの件数で数えます。引用元や親投稿も1件として数えられるので、1回の検索でも件数が膨らむことがあります。

保存はファイルが1GiBあたり1日$0.025、コレクションが1GiBあたり1日$0.10、ダウンロードは1GiBあたり$0.20です。また、Responses APIで生成前に利用ガイドライン違反と判定されたリクエストには1件$0.05の手数料がかかり、生成後に違反と判定された場合は生成分がそのまま請求されます。

月額試算:3つの使い方で計算する

基本の式は次のとおりです。トークン数を100万で割ってから単価を掛けます。

月額 = 入力トークン数 ÷ 1,000,000 × 入力単価
     + キャッシュ入力トークン数 ÷ 1,000,000 × キャッシュ入力単価
     + 出力トークン数 ÷ 1,000,000 × 出力単価
     + ツール呼び出し回数 ÷ 1,000 × ツール単価
     + 保存・ダウンロード料金

推論モデルの推論トークンも課金対象なので、出力トークンは実際のログから取るのが確実です。以下の例は、どの要素が効くかを見るための仮定の数字で、リトライや失敗したリクエストは含んでいません。

例1:問い合わせ対応チャット(月10万件)

1件あたり新しい入力1,000トークン、毎回同じシステムプロンプト2,000トークン(キャッシュ入力)、出力400トークンとします。月の合計は入力1億、キャッシュ入力2億、出力4,000万トークンです。

モデルと条件計算月額
grok-4.7100 × $2 + 200 × $0.50 + 40 × $6$540
grok-4.7(USリージョン)$540 × 1.1$594
grok-4.7(Priority)$540 × 2$1,080
grok-4.3100 × $1.25 + 200 × $0.20 + 40 × $2.50$265
grok-4.3(Batch)$265 × 0.8$212
grok-build-0.1100 × $1 + 200 × $0.20 + 40 × $2$220

問い合わせ対応チャットの月額をモデルと条件別に比べた棒グラフ。grok-4.7はPriorityで$1,080、USリージョンで$594、通常$540、grok-4.3は$265とBatchで$212、grok-build-0.1は$220

grok-4.7からgrok-4.3に替えると半額以下になります。Batchは24時間以内の非同期処理なので、リアルタイムの返信には使えません。夜間のチケット要約や分類など、待てる処理に回せる分だけが$212側の単価になります。Priorityを常時オンにすると通常の2倍になるため、遅延が本当に問題になる経路に絞るべきです。

例2:Web検索を使う調査エージェント(月1,000タスク)

1タスクあたり入力6万トークン(検索結果を含む)、出力3,000トークン、Web Search 5回とします。月の合計は入力6,000万、出力300万トークン、検索5,000回です。

  • grok-4.7:60 × $2 + 3 × $6 = $138、検索5,000 ÷ 1,000 × $5 = $25、合計$163
  • grok-4.3:60 × $1.25 + 3 × $2.50 = $82.50、検索$25、合計$107.50

検索料金はモデルを替えても変わらないので、安いモデルほど総額に占める割合が大きくなります。検索回数に上限を設けるほうが、モデルの切り替えより効くこともあります。

例3:長い文書の読み込み

前の節の30万トークンの例のように、1回のプロンプトが20万トークンを超えると全体が長文単価になります。こうしたリクエストが月に1万回あると、grok-4.7では$13,200、grok-4.3では$8,000です。通常単価で見積もった$6,600との差は、請求書が来るまで気づきにくい部分です。文書を分割して20万トークン未満に収めるか、100万トークンまで入るgrok-4.3に回すかを先に決めておきます。

ChatGPT・Claude APIと同じトークン量で比べる

キャッシュなしで入力1億・出力2,000万トークンを処理する月を想定し、各社の公式単価(2026年9月26日時点)で計算すると次のとおりです。

モデル入力 / 出力(100万トークンあたり)月額
grok-4.7$2.00 / $6.00$320
grok-4.3$1.25 / $2.50$175
grok-build-0.1$1.00 / $2.00$140
OpenAI GPT-6 Sol$2.00 / $10.00$400
Claude Sonnet 5$2.00 / $10.00$400
OpenAI GPT-6 Luna$0.10 / $0.50$20

同じ入力単価でも、出力が$6のgrok-4.7は出力の多い処理でGPT-6 SolやClaude Sonnet 5より安くなります。ただしトークナイザーはモデルごとに違うので、同じ文章でもトークン数は一致しません。品質や必要な出力の長さも異なるため、この表は単価の目安として使い、最終的には同じプロンプトで実測してください。5社の単価をまとめて見るならAI API 料金比較:主要5社の単価と最安モデルの選び方、OpenAIとClaudeの差が出る条件はClaudeとOpenAIのAPI料金比較:同額でも差が出る条件が参考になります。

無料枠と月額プラン(SuperGrok)の違い

xAIの料金ページ、モデル一覧、レート制限のページには、無料のAPIクレジットや無料で使えるトークン量の記載はありません。レート制限の「Tier 0」は累計支払額$0の段階という意味で、無料で使える枠ではありません。キャンペーンなどでアカウントにクレジットが付く可能性まで否定はできませんが、それはアカウントごとの残高であり、誰でも使える無料枠として予算に入れることはできません。

混同しやすいのが次の3つです。

名前何かGrok APIの請求との関係
Grok(Free、SuperGrok、Business、Enterprise)x.aiの月額プラン。アプリやWebでGrokを使うためのものAPIの従量課金とは別。プランを契約してもAPIクレジットが付くとは書かれていない
xAI API開発者向けの従量課金。上の料金表の単価はすべてこちらトークン・ツール・保存で課金
Groq(groq.com)推論サービスを提供する別の会社xAIやGrokとは無関係

アプリ側の混雑表示やプランの認識で困っている場合はGrok が混雑中と出るときの確認順序:状態、入口、プラン認識、Grokで動くBotを試したいだけならGrok Botの始め方:ダウンロードからログイン、最初のBot作成までが近い内容です。無料で試せる他社APIを探しているなら無料AI APIのおすすめ:上限・学習利用・カード要否で選ぶを参照してください。

Grokを扱う中継サービスやゲートウェイは、それぞれ独自の価格を出しています。料金も利用条件もxAIとの契約ではなく、その事業者との契約になります。比較の観点は最安の LLM API プロバイダー:価格、品質、遅延、Gateway リスクで選ぶにまとめています。

支出を管理する方法

xAIのAPIは、レスポンスのusageにcost_in_usd_ticksという項目でそのリクエストの実際の請求額を返します。キャッシュ割引やサーバー側ツールの料金も含んだ金額で、1米ドル=100億tickです。

python
cost_usd = completion.usage.cost_in_usd_ticks / 10_000_000_000

この値は1リクエスト分なので、会話や1日単位の合計は自分で足し上げます。ストリーミングでOpenAI SDKを使う場合はstream_options={"include_usage": True}を指定すると、最後のチャンクに金額が入ります。

本番に出す前に、次の順で確認すると見積もりとのずれを早く見つけられます。

  1. モデルIDをgrok-4.7やgrok-4.3などの正確な名前で固定し、ログにモデルID・入力・キャッシュ入力・出力トークン数・ツール呼び出し回数・cost_in_usd_ticksを残す。
  2. 少量の本番に近いリクエストを流し、上の式の試算と実額を比べる。差が大きければ、長文単価、Priority、ツール呼び出しのどれが原因かをログで切り分ける。
  3. 1日あたりの金額やツール呼び出し回数の上限をコード側で決め、超えたら止めるか安いモデルに切り替える。
  4. Batchに回せる処理は、20%引きになるgrok-4.3かgrok-4.20系で動かす(grok-4.7はBatchに送れない)。

レート制限のTierは2026年1月1日以降のAPIの累計支払額で上がり(Tier 1は$50、Tier 2は$250、Tier 3は$1,000、Tier 4は$5,000)、一度上がると下がりません。プリペイドのクレジット購入も支払額に数えられます。キャッシュされたプロンプトトークンも1分あたりのトークン数(TPM)の制限には数えられる点に注意してください。

xAIのドキュメントには2026年5月15日付のモデル廃止のお知らせがあり、それ以前の記事に載っているモデルIDには現行の料金表にないものがあります。現行表にないIDで予算を組まず、上の表の行で計算し直してください。

よくある質問

Grok APIは無料で使えますか?

xAIの料金ページ、モデル一覧、レート制限のページに、無料のAPI枠や無料クレジットの記載はありません。APIは使ったトークンとツールの分だけ課金される従量課金です。アカウントに個別のクレジットが付くことがあっても、全員に共通の無料枠として当てにはできません。

SuperGrokを契約すればAPIも使えますか?

SuperGrokなどの月額プランはアプリやWebでGrokを使うためのもので、APIの請求とは別です。プランにAPIクレジットが含まれるという記載はないので、APIを使う場合は別途xAI APIの従量課金で予算を組みます。

GrokとGroqは同じサービスですか?

違います。GrokはxAIのモデルとサービスで、Groq(groq.com)は推論サービスを提供する別の会社です。料金も無料枠の有無も無関係なので、検索結果で混ざっていないか確認してください。

Batch APIを使えば半額になりますか?

なりません。xAIのBatch割引はgrok-4.3とgrok-4.20系の20%だけです。grok-4.7はBatch APIに対応しておらず、grok-4.6、grok-4.5、grok-build-0.1には割引がありません。Batchで大きく削りたいなら、grok-4.3で品質が足りるかを先に確かめます。

grok-4.7とgrok-4.3のどちらで予算を組むべきですか?

同じトークン量ならgrok-4.3はgrok-4.7のおよそ半額で、100万トークンのコンテキストとBatch割引もあります。まずgrok-4.3で品質を試し、足りない処理だけgrok-4.7に回すと、上の例1では月$540が$265〜$540の範囲に収まります。コード生成が中心なら、さらに安いgrok-build-0.1も候補になります。

DeepSeek APIのオフピーク単価(V4.1-Flashは入力0.15ドル・出力0.60ドル、V4 Proは入力0.66ドル・出力1.98ドル)と、単価が2倍になる日本時間の平日10〜13時・15〜19時
API 料金とプラン

DeepSeek APIの料金:日本時間のピークと費用計算

DeepSeek公式APIのピークは日本時間の平日10〜13時と15〜19時で、単価は2倍になります。土日と中国の祝日は終日オフピーク、Flashは9月10日に値下げされました。

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