Google AI Studioは無料?使える範囲と課金の境目
日本では18歳以上なら無料で使えますが、上限は非公開です。Gemini ProやNano BananaはGoogle AI Pro/Ultraか有料APIキーが必要です。
目次

Google AI Studioは、日本から18歳以上のGoogleアカウントで使う限り、料金なしで利用できます。Googleの料金ページにも「Google AI Studio usage is free of charge in all available regions」と書かれています。ただし「無料」は「無制限」ではありません。Web画面の無料プランには1日あたりの上限があり、その数値は公開されていません。さらにGemini Pro、Nano Banana、LyriaといったプレミアムモデルはWeb画面ではGoogle AI Pro/Ultraの特典に位置づけられ、APIの無料枠でも最新のPro系、画像生成、動画、音楽のモデルは対象外です。
つまずきやすいのは、「無料」と呼ばれるものが3つあることです。AI StudioのWeb画面の無料プラン、同じWeb画面で効くGoogle AI Pro/Ultra、そしてAPIキーの無料枠と有料枠です。どれを使っているかで、使えるモデル、上限、支払い先、入力内容の扱いが変わります。以下の数値や対象モデルは2026年9月26日時点の公式ドキュメントに基づきます。
まず使えるかを確認する
AI Studioを開いて「利用できません」「アクセスできません」と表示される場合、原因は次の3つのどれかです。対応国・地域の公式ページが挙げている理由もこの3つです。
| 確認すること | 条件 | 満たしていない場合 |
|---|---|---|
| 利用する国・地域 | 日本は対応リストに含まれます | リスト外の地域からは使えません |
| 年齢 | 18歳以上 | 18歳未満のアカウントでは使えません |
| 年齢確認 | Googleアカウントで年齢確認を済ませている | 年齢確認を済ませるまでアクセスできません |
3つとも満たしていれば、aistudio.google.comにGoogleアカウントでログインするだけで無料プランが始まります。請求先の登録は要りません。Google Colabから使う場合は、利用者の居場所ではなくColabのインスタンスがある地域で判定されます。
リストに載っている地域にいても、個々のアカウントが必ず使えるとは限りません。年齢確認が済んでいないアカウントは、日本からでもこの段階で止まります。
「無料」には3つの意味がある
AI Studioの料金の話が混乱しやすいのは、Web画面のプランとAPIの利用ティアが別の仕組みだからです。GoogleのGoogle AI plansのドキュメントは、Google AI Pro/Ultraの特典は「AI Studio UI only」、つまりWeb画面の中だけで有効で、APIキーや外部アプリからの利用は別に課金・管理されると明記しています。
| Web画面の無料プラン | Web画面のGoogle AI Pro/Ultra | APIキー:無料枠のプロジェクト | APIキー:請求先を紐付けたプロジェクト | |
|---|---|---|---|---|
| 効く場所 | AI StudioのPlaygroundとBuild | AI StudioのPlaygroundとBuild | 自分のコードや外部アプリからのAPI呼び出し | APIでの呼び出しと、そのキーを選んだAI Studio内の利用 |
| 使えるモデル | 基本的なモデル。公式の説明は「Basic limits and access」 | Gemini Pro、Nano Banana、Lyriaなどのプレミアムモデル | 一部のモデルのみ | 無料枠の対象外のモデルも使える |
| 上限 | 控えめな日次上限。数値は非公開 | 無料より多い日次上限。数値は非公開 | モデルごとの無料枠レート制限 | 利用ティアに応じた上限 |
| 支払い | なし | サブスクリプション料金 | なし | 使った分だけ。新規ユーザーは前払いが求められることがある |
| 入力内容の扱い | 製品改善に使われる | プランのドキュメントに記載なし | 製品改善に使われる | 製品改善に使われない |
無料のつもりで使っていた人が課金される典型的な経路は、表の右端の列です。Googleの課金に関するFAQには「AI Studio usage remains free of charge unless users link a paid API key for access to paid features」とあり、有料プロジェクトのAPIキーをAI Studioで選ぶと、そのキーでの利用は課金されます。無料プロジェクトと有料プロジェクトは、それぞれのキーを選び直すことで切り替えられます。
Google AI Pro/Ultraの契約には、さらに次の制限があります。
- APIキーは無料にならず、APIの利用ティアも上がりません。
- AI Studio内のエージェント機能(Deep ResearchとAntigravity Preview)はプランに含まれず、有料APIキーが必要です。
- Google OneのAIクレジットはAI Studioでは使えません。
- プランの日次上限を使い切ったあとは、請求先を設定したAPIキーで従量課金に切り替えて続けます。
無料プランで何が使えるか
「アップグレード」と表示される理由
2026年4月20日、Google AI Studioのプロダクトマネージャーは公式ブログで、Google AI Pro/Ultraの契約者はAI Studioの上限が増え、Nano Banana ProとGemini Proのモデルも使えるようになったと発表しました。同じ記事では、無料枠を使い切った人向けに、プランが「low-setup billing bridge」、つまり手間の少ない課金の橋渡しになると説明しています。
現在のプランの表では、無料プランは「Basic limits and access」、Gemini Pro、Nano Banana、LyriaはAI Proの特典として並んでいます。無料プランでこれらのモデルを選ぶとアップグレードを求められるのはこのためです。無料プランで画像を生成できるという説明も、現在の公式ドキュメントとは合いません。
API無料枠の対象モデル(2026年9月26日時点)
Web画面の無料プランで選べるモデルの一覧は、公式ドキュメントには載っていません。目安になるのは、Gemini APIの料金ページにある無料枠の列です。ただしこれはAPIキーの表なので、Web画面のモデル選択と完全に一致するとは限りません。
| 区分 | モデル |
|---|---|
| API無料枠で使える | Gemini 3.8 Flash、3.7 Flash、3.6 Flash、3.5 Flash、3.5 Flash-Lite、3.1 Flash-Lite、3 Flash Preview、2.5 Pro、2.5 Flash、2.5 Flash-Lite、3.8 Flash TTS、3.8 Flash-Lite TTS、Live・文字起こし系の各モデル、Gemini Embedding 2、Gemma 4 |
| API無料枠では使えない | Gemini 3.1 Pro Preview、Gemini Omni Flash、Gemini 3.1 Flash Image(Nano Banana 2)、3.1 Flash Lite Image、Gemini 3 Pro Image(Nano Banana Pro)、Gemini 2.5 Flash Image(Nano Banana)、Veo 3.1、Lyria 3.5、2.5 Pro Preview TTS、2.5 Computer Use Preview |
画像生成モデル(Nano Bananaの各世代)と動画のVeo、音楽のLyriaはすべて無料枠の対象外です。Pro系でも、Gemini 2.5 Proは無料枠に入っていますが、最新のGemini 3.1 Pro Previewは入っていません。Imagenは料金ページに載っていません。モデルの入れ替えは頻繁なので、使う前に料金ページの「Free Tier」の列を確認してください。
APIの無料枠で具体的に何回使えるか、キーを増やしても上限が増えない理由はGemini API無料枠の利用上限 2026で詳しく扱っています。
自分の上限を確かめる
無料プランの上限は数値が公開されておらず、Googleのレート制限のページも「Specified rate limits are not guaranteed」としています。他人の報告にある回数を当てにするより、自分のアカウントで確かめるほうが確実です。
- 現在有効なレート制限は、AI Studioの画面で確認できます。APIのプロジェクトごとの利用状況は、AI Studioのダッシュボードに表示されます。
- APIの上限はAPIキーごとではなく、プロジェクトごとにかかります。同じプロジェクトでキーを増やしても上限は増えません。
- 1日あたりのリクエスト数(RPD)は太平洋時間の午前0時にリセットされます。日本時間では、米国の夏時間中は16時、それ以外の期間は17時です。
- プレビュー版や試験運用版のモデルは、通常のモデルより上限が厳しめです。
上限に達したときに表示される429エラーの原因をプロジェクト単位で切り分ける手順は、Gemini APIのレート制限(2026年)にまとめています。
無料で足りなくなったときの次の一手
上限に達したとき、またはプレミアムモデルが必要になったときの選択肢は3つです。どれを選ぶかは、「Web画面だけで使うか、自分のコードやアプリから呼ぶか」でほぼ決まります。
| 状況 | 向いている選択 | 理由 |
|---|---|---|
| 試作や学習が中心で、待てる | 無料のまま続ける | 日次上限はリセット制なので、翌日(日本時間の16時か17時以降)に戻ります。軽いFlash系のモデルに切り替えるのも有効です |
| Web画面でGemini ProやNano Bananaを使いたい。Buildでアプリを試作したい | Google AI Pro/Ultraを契約する | Web画面の上限が増え、プレミアムモデルが使えます。APIキーは無料になりません |
| 自分のコード、社内ツール、公開アプリからAPIを呼ぶ | APIプロジェクトに請求先を紐付ける | Googleは本番規模の公開には従量課金のAPIキーを標準としています。入力内容も製品改善に使われなくなります |

無料のまま続ける
Flash系のモデルはAPI無料枠の対象です。Pro系やNano Bananaが欠かせない作業でなければ、モデルを切り替えて無料のまま続けられます。1日の上限に達したら、太平洋時間の午前0時のリセットを待ちます。AI Studioの無料プランに試用期間のような期限があるという記載は、公式ドキュメントにありません。
Google AI Pro/Ultraを契約する
Web画面で使う量を増やしたい人、プレミアムモデルを試したい人向けです。契約はAI Studio左側のメニューにある「Upgrade」ボタン、またはGoogle AIのプランページから行えます。
価格の参考として、米国のGoogle Oneの表示価格はGoogle AI Proが月$19.99、Google AI Ultraが月$99.99からです。日本での価格はGoogle Oneのプランページで確認してください。
契約前に確認しておきたいのは、効く範囲がAI StudioのWeb画面の中だけという点です。Pythonのスクリプトや自作アプリからGemini APIを呼ぶ用途には、この契約は使えません。
APIプロジェクトに請求先を紐付ける
アプリを公開する、社内システムに組み込む、業務データを扱う場合はこちらです。AI StudioのAPIキー画面かプロジェクト画面で「Set up billing」を押し、Cloud Billingのアカウントを紐付けます。
- 2026年3月23日以降、新規ユーザーは前払い(Prepay)方式を求められることがあります。最低$5相当のクレジットを先に購入します。
- 前払いの残高が0になると、その請求先アカウントにつながる全プロジェクトのAPIキーが止まり、HTTP 402エラーになります。
- 2026年3月2日以降に開設したGoogle Cloudの請求先アカウントでは、$300のウェルカムクレジットをGemini APIとAI Studioの支払いに使えません。
キーの発行から最初の呼び出しまではGoogle AI Studio APIキーの発行方法、モデルごとの料金と課金の選び方はGemini APIキーは購入する?料金・課金・安全な選び方を参照してください。
Buildモードでアプリを作っている場合
Buildモードで作ったアプリを他の人と共有すると、その人たちが使った分のAPI呼び出しは作成者であるあなたの上限を消費します。有料モデルを使っていれば料金が発生することがあり、その場合はAI Studioが共有前に知らせます。
公開については、Google Cloudの「Starter Tier」を使うと、Google Cloudのプロジェクトや請求先を設定しなくても、フルスタックのアプリを最大2つまで公開できます。Cloud Runにデプロイする場合は、Cloud Runの料金がかかることがあります。
意図せず課金されていないか確認する
AI Studioの中で課金が発生する典型的な経路は、有料プロジェクトのキーを選んでいることです。次の順に確認してください。
- AI Studioの「APIキー」画面を開き、各プロジェクトの「Plan」の列を見ます。「Paid」と表示されていれば、そのプロジェクトには請求先が紐付いています。
- AI Studioで使っているAPIキーがどのプロジェクトのものかを確認します。有料プロジェクトのキーを選んでいれば、Web画面での利用もそのキーで課金されます。無料で使いたいときは、無料プロジェクトのキーに切り替えます。
- 無料に戻したいプロジェクトは、請求先を無効にします。請求先を外したプロジェクトは無料枠に戻ります。
- 請求先を残す場合は、AI Studioの請求ページで支出を確認します。前払いなら残高を使い切った時点で止まりますが、請求処理には約10分の遅れがあるため、その間に残高を少し超えることがあります。

APIキーが403エラーで拒否される場合は、Gemini APIキーの403権限エラーの手順で原因を切り分けてください。
業務で使う前に知っておくこと
料金ページの無料枠の列には「Content used to improve our products」、つまり入力と出力の内容がGoogleの製品改善に使われると書かれています。有料枠の列は「Content not used to improve our products」です。無料プランに顧客情報、社外秘の資料、未公開のソースコードを入れる前に、この違いを前提に判断してください。
もう1つ知っておきたいのは、請求先を有効にしたAPIプロジェクトが1つでもあれば、AI Studioでのプロンプトも有料サービスの条件(Paid Services)で扱われるという点です。APIキー画面の「Plan」の列に「Paid」のプロジェクトがあるかどうかで確認できます。データの扱いの詳細は、Gemini APIの利用規約の「Paid Services」の項に記載されています。
商用のアプリやサービスとして公開するなら、Google自身が本番規模の公開には従量課金のAPIキーを標準としている点も判断材料になります。無料プランやGoogle AI Pro/Ultraは、試作と開発の段階向けの位置づけです。
よくある質問
Google AI Studioはなぜ無料なのですか?
Googleの料金ページは、無料枠をGemini APIを使い始める開発者や小規模プロジェクト向けと位置づけています。上限を超える利用や本番の公開は、Google AI Pro/Ultraの契約か、従量課金のAPIキーに移る設計です。また無料枠の入力と出力は製品改善に使われます。
無料期間が終わると有料になりますか?
AI Studioの無料プランに期限があるという記載は、公式ドキュメントにありません。期限ではなく1日あたりの上限で区切られており、上限はリセットされます。ただし使えるモデルや上限の中身は変わることがあります。
Google AI Proを契約すると、APIも無料になりますか?
なりません。Google AI Pro/Ultraの特典はAI StudioのWeb画面の中だけで有効で、APIキーによる呼び出しは別に課金されます。APIの利用ティアも上がりません。
請求先を設定すると、Web画面の利用も課金されますか?
請求先を紐付けたプロジェクトのAPIキーをAI Studioで選んでいる場合は、そのキーでの利用が課金されます。無料プロジェクトのキーを選んでいれば、AI Studioの利用は無料のままです。
無料プランで画像や動画を生成できますか?
2026年9月26日時点のAPI無料枠では、Nano Bananaの各世代、Veo、Lyriaはすべて対象外です。AI StudioのWeb画面でも、Nano BananaはGoogle AI Proの特典として扱われています。画像生成を本格的に使うなら、Google AI Pro/Ultraか有料のAPIキーが必要です。
参考資料8
本文で参照している外部ページを、登場順に並べています。最終更新日:2026年9月26日。
参考資料8
本文で参照している外部ページを、登場順に並べています。最終更新日:2026年9月26日。
- 1.対応国・地域の公式ページai.google.dev/gemini-api/docs/available-regions
- 2.aistudio.google.comaistudio.google.com
- 3.Google AI plansのドキュメントai.google.dev/gemini-api/docs/google-ai-plans
- 4.課金に関するFAQai.google.dev/gemini-api/docs/billing
- 5.公式ブログblog.google/innovation-and-ai/technology/developers-tools/google-one-ai-studio
- 6.Gemini APIの料金ページai.google.dev/gemini-api/docs/pricing
- 7.レート制限のページai.google.dev/gemini-api/docs/rate-limits
- 8.Google Oneのプランページone.google.com/about/plans





