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MiniMax H3参照動画の使い方:カメラだけ借りる書き方と課金の実測

MiniMax H3の参照動画は役割を一つに絞り、人物や背景を持ち込まないと書きます。2026年11月2日の実測ではカメラワークだけが移り、6.06秒の参照は7秒分課金でした。

LaoZhang AI Team公開31 分で読めます
目次
MiniMax H3の参照動画から人物や子羊を除いてカメラワークだけを借り、雨の桟橋の漁師を生成した実測の流れ

MiniMax H3の参照動画から動きやカメラワークだけを借りたいときは、プロンプトで参照動画ごとに役割を一つだけ与え、持ち込みたくないもの(人物、服装、動物、場所)を名指しで除外します。たとえば「Use reference video 1 only for its camera movement… Do not copy the person, clothing, animals or field from reference video 1.」と書き、続けて新しい場面を描写します。リクエストはtextとreference_videoロールのvideo_urlだけで組み、先頭フレーム(first_frame)は同時に使えません。

2026年11月2日(UTC)、LaoZhang APIが公開ウェイトで自前運用しているH3(MiniMax公式APIではない経路)に、ピンクのスーツの男性が子羊を抱く6.06秒の手持ちプッシュイン映像を参照として渡し、この書き方で雨の桟橋の漁師を生成しました。出力にはスーツの男性も子羊も草原も出ず、ゆっくり寄るカメラの動きだけが移りました。課金は出力4秒と参照7秒の合計11秒分で$0.55です。1回だけの結果なので、毎回同じになる保証ではありません。

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送る前には素材を仕様内に収めます。参照動画は3本まで、1本2〜15秒、合計15秒以内です。この範囲を外れた素材は、経路によっては「一時的なエラー」に見える失敗で落ちたり、黙って受け付けられたりします。参照秒の端数が切り上げで課金される経路もあるので、ffmpegで6.00秒のようにちょうどの長さに切ってから送ると無駄がありません。

参照動画(Ref2VA・R2V)とは:公式APIの「Reference Generation」

参照動画は、MiniMax H3に「この動画の何を新しい動画に使うか」を文章で指示して渡す入力です。MiniMax公式APIではこのモードを「Reference Generation」と呼び、公開ウェイトでは「Ref2VA」、APIのリクエスト例では「r2va」、ComfyUIの日本語ドキュメントでは「リファレンスからビデオ (R2V)」と表記されていますが、どれも同じ機能です。

MiniMax公式の動画生成ガイドは、このモードの用途を人物、動き、カメラ、スタイル、声、編集のリズムの参照と説明しています。参照動画は参照画像や参照音声と同じリクエストに混ぜられ、出力は768Pか2K、長さは4〜15秒の整数秒で、ステレオ音声つきで生成されます。H3を使うかどうか自体をまだ決めていない場合は、Wan 3.0・MiniMax H3・Seedance 2.5の選び方:最初の1本で見極めるで他モデルとの分担を先に確認してください。

できないことも決まっています。参照モードと先頭・末尾フレーム指定(Image-to-Video)は併用できず、空でないテキストが必ず1つ必要です。MiniMaxのモデルカードとSGLangの手順によると、参照動画はピクセル単位で位置を合わせる編集ではなく、video-to-videoのような変化量(denoise)の調整もありません。元の映像をなぞって一部だけ差し替える用途には向かず、あくまで「何を借りるか」を言葉で伝える仕組みです。

参照動画に与える役割:カメラ・動き・編集元・続き・音

参照動画に何を担わせるかで、プロンプトの書き方と持ち込まれるものが変わります。カメラワークやカットのリズムだけを借りる場合は、MiniMaxの参照モード用プロンプトガイドでも通常の「reference generation」に分類され、元の動画そのものを書き換える「video editing」や続きを作る「video continuation」とは区別されています。

借りたいものガイド上の分類プロンプトの書き方混ざりやすいもの
カメラワーク・カット・リズムreference generation「reference video 1はカメラの動きだけに使う」と限定し、参照の人物・服装・場所をコピーしないと列挙する参照の人物や場所、照明と色調
動き(ダンス、歩き方)reference generation動作が一つだけ映ったクリップを使い、「Video 1の[動作]を[Image 1の人物]に移す」と書く参照の演者の見た目
編集元(元動画を直接変える)video editing元動画のどこを変え、何を残すかを書く元の音声(残すならaudio reuseも併記)
続きvideo continuation元動画の終わりの状態から何が起きるかを書く元動画の音(続けるだけならaudio referenceを併記)
声・音audio reference / audio reuse声質だけを借りると書き、新しい台詞は全文書く参照に入っている元の台詞

ガイドは、参照動画の中の人物や物を新しい動画に「見える形で」再利用する場合は、それを動画全体の参照とは分けて扱う考え方を取っています。つまり、カメラだけ借りたいのに人物がコピーされるときは、参照動画の役割を「カメラの動き」と言葉で狭め、人物は別の参照画像か文章で指定するのが筋です。同じガイドには、参照の残し方を表すfully_preserved(完全に保持)、partially_preserved(一部だけ保持)、attribute_transfer(特徴を別の人物や物に移す)、weak_reference(雰囲気や構図が似る程度)という区分もあります。これは後述のH3-Context-IRが出力する整理済みプロンプトの形式で、自分で書くプロンプトに必須ではありません。2026年11月2日の実測も普通の英文プロンプトで通っています。

表の「混ざりやすいもの」はプラットフォーム各社の報告にもとづきます。DomoAIのガイドは「Video 1 controls motion and camera only; ignore its performer and setting」のように参照ごとに仕事を一つ割り当てる書き方を勧め、RunDiffusionのガイドは、人物や場所がコピーされたら除外するものを列挙し、参照は一つずつ追加して確かめるよう案内しています。Atlas Cloudの検証記事(2026年8月)では、「明るい昼光」と「参照クリップの色調を引き継ぐ」を同時に指示したところ参照動画の夜の色調が勝ち、明るい場面になりませんでした。照明を変えたいなら、色調を引き継ぐ指示を外すのが先です。音については、プロンプトガイドが「音の入った普通の参照動画は、それだけでは音声参照にならない」と明記しているので、声を使いたいなら声質を借りると書く必要があります。

参照動画の条件:3本・各2〜15秒・合計15秒以内

2026年11月2日時点のMiniMax公式APIリファレンスでは、参照動画は3本まで、1本あたり2〜15秒、合計15秒以内です。形式はMP4かMOV、コーデックはH.264かH.265で、1ファイル50MB以下と決まっています。参照画像・参照音声の条件と並べると次のとおりです。

項目参照動画参照画像参照音声
数3本まで9枚まで3本まで
長さ1本2〜15秒、合計15秒以内なし1本2〜15秒、合計15秒以内
形式MP4・MOV(H.264/H.265、音声AAC/MP3)JPG・JPEG・PNG・WEBP・HEIC・HEIFWAV・MP3
1ファイルの上限50MB30MB15MB
縦・横のピクセル256〜5760px256〜5760pxなし
縦横比(幅÷高さ)0.4〜2.50.4〜2.5なし
フレームレート23.976〜60fpsなしなし

このほか、画像・動画・音声を合わせたファイル数は12まで、リクエスト本体は64MBまで、プロンプトは7,000文字までです。参照動画は公開URL、mm_file://{file_id}、data:video/mp4;base64,…のいずれかで渡せますが、Base64はサイズが約33%増えるため、公式も大きな動画はURLかファイルIDで渡すよう勧めています。経路によっては受け付ける形式が狭く、LaoZhang APIのドキュメントは動画と音声を公開HTTPSの直リンクに限っています。

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リクエストとプロンプトの書き方:カメラワークだけ借りる手順

カメラワークだけを借りるリクエストは、テキスト1つと参照動画1本で組めます。以下の手順は、2026年11月2日に実際に成功したリクエストをそのまま元にしています。

  1. 参照動画に担わせる役割を一つ決め、持ち込みたくないもの(人物、服装、動物、場所など)を書き出します。
  2. 参照動画を仕様内に収めます。長さと形式の確認は次の「送信前チェック」の節のスクリプトで行えます。
  3. 参照動画を公開HTTPSのURLに置きます。公式APIではアップロード済みのファイルID(mm_file://)も使えます。
  4. contentにtextを1つと、roleがreference_videoのvideo_urlを入れます。first_frameとlast_frameは入れません。
  5. resolution、duration(4〜15の整数)、ratioを指定します。参照モードのratioは省略するとadaptiveです。
  6. 送信して返ってきたtask_idを10秒おきに問い合わせ、succeededになったらtask.content.urlから動画を取得します。
  7. 出力をコマ送りで見て、参照の人物や場所が混ざっていないかを確かめます。

実際に送ったリクエスト本体です。参照動画はMiniMaxが公式APIリファレンスの例に載せているデモ素材(6.06秒、1920×1080、24fps)を使いました。

json
{
  "model": "MiniMax-H3",
  "content": [
    {
      "type": "text",
      "text": "Use reference video 1 only for its camera movement: a slow handheld push-in that drifts slightly around the subject. Do not copy the person, clothing, animals or field from reference video 1. New scene: an elderly fisherman in a yellow raincoat mends a net on a wooden pier at dawn, light rain, sea in the background."
    },
    {
      "type": "video_url",
      "role": "reference_video",
      "video_url": {
        "url": "https://cdn.hailuoai.com/prod/hailuo_demo/testsets/h3_promo_eval_ref2va/gallery/sr_v2p26_trio_seed42_20260724/inputs/297573323635_00_%E8%A7%86%E9%A2%911_YnyRbxEwio_video_20260525_163755_1927e9d3.mp4"
      }
    }
  ],
  "resolution": "768P",
  "duration": 4,
  "ratio": "16:9"
}

このJSONをh3-camera-ref.jsonとして保存し、curlで送ります。MiniMax公式APIとLaoZhang APIでは、リクエスト本体の形は同じで、エンドポイントだけが違います。

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bash
# MiniMax公式API
curl -s -X POST https://api.minimax.io/v2/video_generation \
  -H "Authorization: Bearer $MINIMAX_API_KEY" \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -d @h3-camera-ref.json
# → {"task_id": "..."}

curl -s https://api.minimax.io/v2/query/video_generation/$TASK_ID \
  -H "Authorization: Bearer $MINIMAX_API_KEY"

# LaoZhang API(実測で使った経路)は次のパスになる
# POST https://api.laozhang.ai/hailuo/v2/video_generation
# GET  https://api.laozhang.ai/hailuo/v2/query/video_generation/$TASK_ID

プロンプト中の参照動画の呼び方は、使う場所によって表記が違います。MiniMax公式APIのドキュメントの例文は自然文の「reference video 1」、LaoZhang APIとComfyUIのMiniMaxH3ReferenceToVideoノードは<Video 1>タグ、fal・RunDiffusion・ComfyUIのAPIノードはVideo 1、Hailuoアプリは@Video1です。番号は画像・動画・音声の種類ごとに1から数えるのが公式APIとComfyUIの扱いで、contentに入れた順に「reference video 1」「reference video 2」となります。LaoZhang APIのドキュメントは<Video 1>形式を案内していますが、上のリクエストは自然文の「reference video 1」で送り、問題なく参照されました。どの書き方でも、どの動画を何に使うかが一文で特定できることが大事です。

2026年11月2日の実測:漁師の場面にカメラワークだけが移った

実測では、参照動画の人物・子羊・草原は出力に現れず、ゆっくり寄りながら少し回り込むカメラの動きだけが移りました。タスクは送信から45秒後の確認で完了し、課金は$0.55でした。

送信は2026年11月2日15時54分(UTC)で、10秒おきの問い合わせでは11秒・22秒・33秒の時点がrunning、45秒の時点でsucceededでした。サーバー側の記録では作成から完了まで26秒です。問い合わせ結果のusageはtotal_seconds 11、input_seconds 7、output_seconds 4で、アカウントの利用額もちょうど55セント増えました。つまり6.06秒の参照動画は7秒として数えられ、(4 + 7) × $0.05 = $0.55です。

出力は1344×768、24fps、4.46秒のH.264動画で、AACのステレオ音声(32kHz)が付いていました。1秒ごとに切り出したコマでは、黄色いレインコートの年配の漁師、木の桟橋、夜明けの海が映り、ピンクのスーツも子羊も草原もありません。漁師は画面の左3分の1から中央へ寄りつつ少しずつ大きくなり、参照と同じ「横に流れながら寄る」動きになっていました。一方、プロンプトにあった小雨ははっきり見えませんでした。判定は目視で、試したのはこの1回だけです。

この実測の経路はLaoZhang APIのMiniMax H3ドキュメントにあるとおり、MiniMaxが公開したH3のウェイトを独自に運用したもので、MiniMax公式APIを経由していません。2026年10月24日からの価格は768Pが1秒$0.05、2Kが1秒$0.08です。公式APIでは試していないため、画質や応答時間が同じになるとは限りません。なお、結果のURLは7日間保持され、Pythonのurllibの既定のUser-Agentではダウンロードが403で拒否されましたが、ブラウザのUser-Agentを付けたcurlでは取得できました。

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「一時的なエラー」で失敗する参照動画:送信時400と受付後の失敗

仕様外の参照動画には、送信した時点でHTTP 400で拒否されるものと、いったん受け付けられてから「temporary service error … Please retry」で失敗するものがあります。2026年11月2日にLaoZhang経路で試した範囲では、少なくとも合計18.95秒のケースは、再試行で直る一時的な障害ではなく素材の長さが原因でした。

いずれもMiniMax-H3、768P、4秒、16:9で送りました。エラーメッセージはゲートウェイが返した原文で、MiniMax公式APIの文言ではありません。

送った内容結果課金
参照動画4本送信時にHTTP 400「参考图片、视频或音频数量超过支持上限。」(参照素材の数が上限超え)なし
参照動画+first_frame送信時にHTTP 400「首尾帧图片不能与参考素材混合使用。」(先頭・末尾フレームと参照素材は混在不可)なし
参照動画のみでテキストなし送信時にHTTP 400「内容中必须至少包含一项非空文本。」(空でないテキストが1つ必要)なし
テキスト+参照音声だけ送信時にHTTP 400 bad_request_error「Invalid request parameters. … This request is not charged.」なし
1.5秒の参照動画(Base64で送信)HTTP 200で受付、約3秒後にgeneration_failed「Video generation failed because of a temporary service error. This request is not charged. Please retry.」作成時に仮押さえ、失敗後に全額戻る
9.47秒の参照動画2本(合計18.95秒)上と同じく受付後約3秒でgeneration_failed、同じメッセージ作成時に仮押さえ、失敗後に全額戻る

紛らわしいのは最後の2行です。9.47秒の動画は1本ずつなら条件を満たしており、変えたのは合計が15秒を超えたことだけです。数分後に送った仕様内のリクエストは成功したので、「temporary(一時的)」という文言どおりの障害ではありません。同じリクエストを再試行してはいませんが、原因が素材にある以上、再試行しても同じように失敗すると考えるのが自然です。1.5秒の動画は長さ不足とBase64での送信が重なっているため、どちらが原因かは切り分けられていません。この2件では作成時に4秒×$0.05=$0.20ずつ、合計$0.40が仮押さえされ、失敗後に元の利用額へ戻りました。

仕様外の参照動画が送信時にHTTP 400で拒否される場合と、受付後にgeneration_failedで失敗して仮押さえが戻る場合の比較

仕様外のリクエストをどこで止めるかは経路ごとに違います。Atlas Cloudが2026年8月に自社の経路で試した報告では、誤ったリクエストはすべて送信時にHTTP 200を返し、エラーは2〜3分後の生成段階で出ました。先頭フレームと参照素材を混ぜたリクエストは、LaoZhang経路では送信時に拒否されたのに対し、Atlas Cloudではエラーにならず片方が黙って捨てられたうえ$0.40課金されています。また、Atlas Cloudでは約8秒の参照音声2本(合計16.1秒)が、参照音声の合計15秒の上限を超えたまま完成し、$0.40課金されました。参照動画の合計15秒超えはAtlas Cloudでは試されておらず、LaoZhang経路で確かめたのは上の表の参照動画合計18.95秒が失敗・返金になったことだけです。どの経路の検証にも頼らず、送る前に仕様内へ収めるのが確実です。

送信前チェック:ffprobeで長さと形式を確かめ、ffmpegで切る

失敗の多くは送信前に防げます。ffprobeで参照動画の長さ・解像度・fps・コーデックを読み、公式の上限と照らし合わせる小さなスクリプトを用意しておくと、HTTP 400も「一時的なエラー」も起きる前に止められます。次のh3_ref_check.pyは、2026年11月2日時点の公式APIリファレンスの数値をそのまま判定に使い、課金される秒数(端数切り上げ)も表示します。

python
#!/usr/bin/env python3
# 使い方: python3 h3_ref_check.py clip1.mp4 [clip2.mp4 clip3.mp4]
import json, math, subprocess, sys

def probe(path):
    out = subprocess.run(["ffprobe", "-v", "error", "-show_entries",
        "format=duration,size,format_name:stream=codec_type,codec_name,width,height,avg_frame_rate",
        "-of", "json", path], capture_output=True, text=True, check=True).stdout
    return json.loads(out)

def check(paths):
    problems, total = [], 0.0
    if len(paths) > 3:
        problems.append(f"{len(paths)} clips: H3 accepts at most 3 reference videos")
    for p in paths:
        info = probe(p)
        fmt = info["format"]
        v = next(s for s in info["streams"] if s["codec_type"] == "video")
        dur, size_mb = float(fmt["duration"]), int(fmt["size"]) / 1e6
        num, den = map(int, v["avg_frame_rate"].split("/"))
        fps = num / den if den else 0
        w, h = v["width"], v["height"]
        total += dur
        print(f"{p}: {dur:.2f}s (billed {math.ceil(dur)}s), {w}x{h}, {fps:.3f} fps, "
              f"{v['codec_name']}, {size_mb:.1f} MB")
        if not 2 <= dur <= 15: problems.append(f"{p}: {dur:.2f}s is outside 2-15 s")
        if v["codec_name"] not in ("h264", "hevc"): problems.append(f"{p}: codec {v['codec_name']} is not H.264/H.265")
        if not ("mp4" in fmt["format_name"] or "mov" in fmt["format_name"]): problems.append(f"{p}: container is not MP4/MOV")
        if size_mb > 50: problems.append(f"{p}: {size_mb:.1f} MB is over 50 MB")
        if not (256 <= w <= 5760 and 256 <= h <= 5760): problems.append(f"{p}: {w}x{h} outside 256-5760 px")
        if not 0.4 <= w / h <= 2.5: problems.append(f"{p}: aspect ratio {w/h:.2f} outside 0.4-2.5")
        if not 23.976 <= round(fps, 3) <= 60: problems.append(f"{p}: {fps:.2f} fps outside 23.976-60")
    if total > 15: problems.append(f"total {total:.2f}s is over 15 s")
    print(f"total reference length {total:.2f}s")
    print("OK" if not problems else "FIX BEFORE SUBMITTING:\n- " + "\n- ".join(problems))
    return not problems

if __name__ == "__main__":
    sys.exit(0 if check(sys.argv[1:]) else 1)

2026年11月2日にmacOS 26.1とffprobe 9.0.2で、上の実測と失敗例に使った素材を通した結果です。成功したタスクの参照動画は通り、受付後に失敗した2件はどちらも送信前に引っかかります。

ref-video.mp4: 6.06s (billed 7s), 1920x1080, 24.000 fps, h264, 4.4 MB
total reference length 6.06s
OK

short-1.5s.mp4: 1.50s (billed 2s), 640x360, 24.000 fps, h264, 0.1 MB
total reference length 1.50s
FIX BEFORE SUBMITTING:
- short-1.5s.mp4: 1.50s is outside 2-15 s

dance.mp4: 9.47s (billed 10s), 1080x1922, 30.000 fps, h264, 12.2 MB
dance.mp4: 9.47s (billed 10s), 1080x1922, 30.000 fps, h264, 12.2 MB
total reference length 18.95s
FIX BEFORE SUBMITTING:
- total 18.95s is over 15 s

合計が15秒を超えたら、借りたい部分だけを切り出します。9.47秒のダンス動画は、1秒目から6秒間を再エンコードで切り出すとちょうど6.00秒になり、先ほどの6.06秒の動画と合わせても合計12.06秒でチェックを通りました。

bash
ffmpeg -ss 1 -i dance.mp4 -t 6 -c:v libx264 -crf 20 -preset veryfast -c:a aac dance-6s.mp4

このスクリプトが確かめるのは公開されている上限だけで、生成の出来やコンテンツの審査結果までは予測できません。ローカルのComfyUIで使う場合はfpsの扱いが違うので、後述の注意も合わせて確認してください。

参照動画の料金:出力秒+参照秒×秒単価

MiniMax公式APIでは、参照動画は「選んだモデルの出力解像度の秒単価」で入力秒数分が課金されます。つまり費用は「(出力秒+参照動画の秒数)×秒単価」です。MiniMaxの従量課金ページによると、2026年11月2日時点でMiniMax-H3は768Pが1秒$0.08、2Kが1秒$0.13で、参照動画にも同じ単価がかかります。参照音声は無料、参照画像は1タスク5枚まで無料で、6枚目から1枚$0.04です。

例外はMiniMax-H3-Maxで、768Pの出力が1秒$0.08なのに対し参照動画は1秒$0.143、480Pでも出力$0.05に対し参照動画$0.0553と、参照動画の単価のほうが高く設定されています。長い参照動画をMaxで使うと、出力より参照のほうが高くつくことがあります。

計算例として、上の実測と同じ条件で比べます。LaoZhang経路は「1秒未満は1秒に切り上げ」とドキュメントに明記しており、実測でも6.06秒の参照が7秒になって(4 + 7) × $0.05 = $0.55でした。同じ素材を6.00秒に切っておけば(4 + 6) × $0.05 = $0.50です。MiniMax公式APIで6.00秒の参照を使うと、768Pで(4 + 6) × $0.08 = $0.80、2Kで(4 + 6) × $0.13 = $1.30になります。ただし公式の料金ページには参照秒の丸め方が書かれていないため、公式の金額は整数秒で数えると仮定した推定です。

出力4秒の費用比較:参照6.06秒が7秒で課金されて$0.55、6.00秒に切ると$0.50、公式API 768Pでは推定$0.80

参照動画の課金方法は経路ごとに違います。falの通常版H3は参照動画を別料金にせず出力秒(768pで1秒$0.06)だけで課金し、falのH3 Maxはトークン課金で、768pの5秒・24fps・16:9の参照動画は32,256トークン、追加で約$0.56と案内しています。Atlas Cloudも参照動画を別料金にしていません。LaoZhang経路では作成時に出力分を仮押さえし、参照動画の秒数分は完了後に精算、失敗したタスクは全額返金されます。他の動画モデルを含めた秒単価と1本あたりの相場は、AI動画生成の料金相場:1秒あたりと1本あたりのコストで比べられます。

ComfyUI(ローカル)で参照動画を使うときの注意

ローカルのComfyUIで公開ウェイトを使う場合は、R2V用のref2vaモデルを選び、VAEを接続し、参照動画を24fpsにそろえておくことが前提になります。以下はComfyUIのMiniMax H3チュートリアルとMiniMaxH3ReferenceToVideoノードのドキュメント、MiniMaxのモデルカードに書かれている挙動です。

  • R2Vにはminimax_h3_ref2va_pruned_int8_convrotなどのref2vaモデルを使います。fl2vaモデルはテキスト・画像からの生成用で、R2Vには使いません。
  • MiniMaxH3ReferenceToVideoノードにvaeをつながないと、参照画像と参照動画はテキストエンコーダーの条件づけにしか使われず、参照の映像情報が生成に入りません。音声の場合はaudio_vaeが同じ役割です。
  • 参照動画はメタデータを見ずに24fpsとして読み込まれます。30fpsなどの素材は読み込む前に24fpsへ変換してください。公式APIが23.976〜60fpsを受け付けるのとは扱いが違います。
  • 生成する長さ(length、既定は124フレームで約5秒)を超える参照動画のフレームは切り捨てられます。参照動画は5フレーム以上が必要です。
  • 参照動画に入っている音声は、ref_video_audio_Nを対応するref_video_Nと同じ番号でつないだときだけ使われます。
  • 4ステップのTurbo LoRAは速い代わりに参照と音声の効きが弱くなるため、参照を効かせたいときは20〜25ステップが推奨されています。スタイルLoRAも参照と競合するので、強さは0.5前後に抑えます。
  • プロンプトでは<Picture 1>、<Video 1>、<Audio 1>のタグを種類ごとに1から数え、モデルには画像、動画、音声の順で渡されます。

公開ウェイトの出力は768p・24fps・4〜15秒で、2K化のモジュールは公開されていません。ローカルで2Kまで仕上げるには、MiniMaxのホスト型APIであるH3-Context-IRとH3-Regenerate-2Kを組み合わせる構成になります。SGLangで動かす場合は--model-variant ref2vaを指定し、リクエストのstart_time_secondsで長い動画の一部区間だけを参照に使えます。SGLangのガイドが挙げる構成は4×H200、4×H100、2×RTX 5090(ホストRAM 384GiB)などで、同ガイドの例では参照つきの生成に260秒、テキストからの生成に37秒かかっています。

MiniMax H3参照動画のよくある質問

MiniMax H3-Maxでも参照動画は使えますか?

MiniMax公式APIでは使えます。2026年11月2日時点のAPIリファレンスでは、MiniMax-H3、MiniMax-H3-Highspeed、MiniMax-H3-Lite、MiniMax-H3-Maxの4モデルすべてが参照画像・動画・音声に対応しており、Maxは480Pか768P、5〜15秒で、2Kはありません。一方、Hailuoのウェブアプリのページに含まれる文言では「参照動画に対応するのはH3だけで、H3 Maxはテキストか先頭・末尾フレーム」とされており、アプリとAPIで扱いが分かれています。使う場所の仕様を個別に確認してください。

参照動画の長さで生成される動画の長さは決まりますか?

APIでは決まりません。出力の長さはリクエストのduration(4〜15秒の整数)で指定し、2026年11月2日の実測でも6.06秒の参照動画に対してdurationを4にすると、4.46秒の動画が返りました。ComfyUIでは生成する長さlengthが基準になり、それより長い参照動画のフレームは切り捨てられます。

768Pで作った結果を2Kにできますか?

MiniMax公式APIのVideo Regenerationを使えば、768PのH3の結果を2Kにできます。元のリクエストのcontentをすべて繰り返し、生成済みの動画をroleがbase_videoのvideo_urlとして1つ加えて送る仕組みで、タスク種別はregenerationです。手順はMiniMax公式の動画生成ガイドに載っています。

参照素材の役割をプロンプトに整理してもらう方法はありますか?

MiniMax公式APIのH3-Context-IRに参照素材とプロンプトを送ると、各素材の関係を読み取った強化プロンプトだけが返ります(task_typeはh3_context_ir、結果はcontent.prompt)。動画は生成されないので、返ってきたプロンプトを確認・修正してから、あらためて参照動画つきの生成リクエストに使います。出力の形式は前述のプロンプトガイドの書式に沿っています。

参考資料8

本文で参照している外部ページを、登場順に並べています。最終更新日:2026年11月3日。

  1. 1.MiniMax公式の動画生成ガイドplatform.minimax.io/docs/guides/video-generation
  2. 2.モデルカードとSGLangの手順huggingface.co/MiniMaxAI/MiniMax-H3
  3. 3.参照モード用プロンプトガイドhuggingface.co/MiniMaxAI/MiniMax-H3/blob/main/docs/VIDEO_PROMPT_WRITING_GUIDE_ref_en.md
  4. 4.Atlas Cloudの検証記事atlascloud.ai/blog/tips/minimax-h3-reference-to-video
  5. 5.MiniMax公式APIリファレンスplatform.minimax.io/docs/api-reference/video-generation-v2-create
  6. 6.MiniMaxの従量課金ページplatform.minimax.io/docs/guides/pricing-paygo
  7. 7.ComfyUIのMiniMax H3チュートリアルdocs.comfy.org/tutorials/video/minimax/minimax-h3-native
  8. 8.MiniMaxH3ReferenceToVideoノードのドキュメントdocs.comfy.org/built-in-nodes/MiniMaxH3ReferenceToVideo
さらに読む: AI 動画生成