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Claude Fable 5.1移行ガイド:料金とキャッシュ、effortの判断基準

9 分で読めますAPIガイド

入力と出力の基本単価は据え置きです。$0.25のキャッシュ読み取りが効く条件と、移行前に直すべきAPI設定を具体的に確認します。

Claude Fable 5.1移行の料金、キャッシュ回収、effort既定値、互換性、Mythos利用条件をまとめた図

Claude Fable 5.1への移行は、モデルIDを一行変えるだけでは終わりません。入力は100万tokenあたり$10、出力は$50のままです。大きく変わったのは、キャッシュ読み取りがFable 5の$1から$0.25になった点です。

固定された長いprefixを何度も読むエージェントなら、差は請求額に現れます。一方、毎回ほぼ全ての入力が変わる処理では「75%値下げ」という印象ほど安くなりません。さらに、強制ツール呼び出しやthinking blocksを含む会話履歴には互換性上の注意があります。

以下は2026年9月3日にClaude Platformの一次資料で確認した内容です。料金、データ保持、提供基盤は変わり得るため、本番切り替え時にも再確認してください。

先に請求の内訳を再現する

Claude APIの料金表では、Fable 5.1とMythos 5.1に次の単価が掲載されています。

tokenの種類100万tokenあたり
通常入力$10
5分キャッシュ書き込み$12.50
1時間キャッシュ書き込み$20
キャッシュヒット/更新$0.25
出力$50

Batchは入力$5、出力$25です。inference_geo: "us"による米国内推論には全カテゴリへ1.1倍がかかります。クラウド事業者や販売経路の条件は別なので、上表はAnthropicの標準価格として扱います。

$0.25は旧Fable 5のキャッシュ読み取り$1より75%安い一方、通常入力$10の2.5%です。後者の比較なら97.5%安いことになります。基準が違うため、記事や見積書で単に「75%安いモデル」と表現すると誤解が生じます。

5分と1時間では回収回数が違う

100万tokenの固定prefixだけを考え、変動部分と出力をいったん除外します。

5分キャッシュは、初回書き込み$12.50と1回の読み取り$0.25で合計$12.75です。通常入力を2回処理する$20より安く、TTL内の2回目で回収できます。

1時間キャッシュは、書き込みと1回の読み取りで$20.25です。2回の通常入力$20よりわずかに高いものの、もう1回読めば$20.50、通常入力3回なら$30です。この単純例では3回目の利用で有利になります。

実際には、usageに含まれる通常入力、cache creation、cache read、出力を分けて集計してください。system promptやtoolsが毎回変わればprefixが一致せず、理論上の割引は消えます。Claude Codeのセッションで突然tokenが増える問題は、キャッシュミスの診断記事が別の手順を扱っています。

Fable 5.1の料金、キャッシュ回収回数、effort設定を比較する実務チェック

effortを省略するとhighになる

Effortの公式リファレンスでは、APIでeffortを指定しない動作はhighと完全に同じです。Fable 5.1はlowmediumhighxhighmaxをサポートし、adaptive thinkingは常時有効です。

python
response = client.messages.create( model="claude-fable-5-1", max_tokens=16000, output_config={"effort": "high"}, messages=[{"role": "user", "content": "移行計画をレビューしてください。"}], )

明示しておけば、移行前後の比較条件が残ります。定型的な分類や短い変換はmediumlowも測定し、長時間のコーディングや調査だけをhigh以上で比較するのが現実的です。effortは厳密なtoken上限ではなく動作のシグナルなので、自社evalで品質、token、遅延、tool roundを同時に見ます。

5.1では、betaのper-message effortを使うと会話中にレベルを変えてもprompt cacheを維持できます。次のリクエストでtop-levelのeffortを変更する方法は、キャッシュを作り直します。動的制御を採用するなら、現行beta headerとcache counterを合わせて検証する必要があります。

切り替え前に三つの互換性を確認する

公式の移行ガイドで、最初に確認すべき点は次の三つです。

一つ目はforced tool useです。tool_choiceany、または名前付きtoolは400 invalid_request_errorになります。autononeへ変更します。schema準拠が目的なら、autostrict: trueを組み合わせるかstructured outputsを使います。

二つ目はthinking blocksの向きです。Fable 5.1は古いClaudeモデルのblocksを読めますが、古いモデルは5.1のblocksを読めません。同じ会話を旧モデルへfallbackする設計では、状態がそのまま残ると仮定できません。

三つ目は過去の会話を編集する実装です。Fable 5.1はthinking blockを会話prefixへ結び付けるため、以前のmessage、system prompt、tools配列を変更すると後続blockが無効になることがあります。自前でmessagesを構築する場合は追記専用を基本にし、context editingやcompactionを利用します。アカウント作成時期によって適用段階が異なるため、小さな検証環境で400とinput_transformationsを観測します。

thinking: {type: "disabled"}や手動のbudget_tokensで回避することはできません。Fable 5.1ではadaptive thinkingが常時有効です。

強制ツール呼び出し、thinking blocks、履歴編集とcanaryを確認するAPI移行チェック

Mythos 5.1は公開された上位プランではない

Fable 5.1の新機能ページによると、Fable 5.1とMythos 5.1は能力、仕様、料金を共有します。実務上の違いは利用資格です。

  • claude-fable-5-1はClaude APIと記載されたパートナー基盤で一般顧客が利用できます。
  • claude-mythos-5-1はProject Glasswingで承認された顧客に限定されます。
  • どちらもAnthropicが明示的に認めない限り30日間のデータ保持が必要です。
  • 現時点ではPriority Tierを利用できません。

クラウドのカタログにIDが見えても、アカウント権限の証明にはなりません。承認書面がなければFable 5.1を使い、Mythosの申請や地域条件はMythos APIアクセスの解説で別に確認します。

本番前の判定は小さなcanaryで行う

既存Fable 5の代表的な非機密リクエストを保存し、同じevalをclaude-fable-5-1で実行します。forced tool_choiceを除き、effortを明示します。通常入力、cache creation、cache read、出力、遅延、tool round、refusal、400を記録してください。

品質が基準を満たし、実測のcache hit率が見積もりを支え、stop_reason: "refusal"と通信障害を区別できた場合だけ対象トラフィックを増やします。いずれかが失敗したら旧IDへ切り戻し、effortを上げる前にリクエスト仕様を直します。

判断基準は明確です。再利用できるprefixが多く、互換性テストを通るならFable 5.1へ段階移行する。入力が毎回異なるなら75%という数字ではなく能力evalを優先する。Glasswing承認がなければMythosは実行可能な選択肢に含めません。

#Claude Fable 5.1#Claude Mythos 5.1#プロンプトキャッシュ#Effort#Claude API
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