メインコンテンツへスキップ

Nano Banana ProとSeedream 4.5を比較:日本語納品・再生成コスト・API運用で選ぶ

13 分で読めますAI画像生成

事実性の高い図解、複雑な指示、1K・2K・4Kの明示指定ならNano Banana Proから試す。低い出力単価、2〜14枚の参照画像、連続生成を既存運用で重視するならSeedream 4.5を検証する。新規のByteDance案件では5.0系も同時に比べます。

日本語の正確さ、事実と制約、複数画像の一貫性、再生成コストでNano Banana ProとSeedream 4.5を選ぶ図

事実性の高い図解、複雑な指示、1K / 2K / 4K の明示的な出力指定が必要なら、まず Nano Banana Pro を小さく試すのが自然です。既存の BytePlus 運用で、2〜14 枚の参照画像、連続生成、BytePlus の現行料金ページにある成功出力 $0.04/枚 という契約が合っているなら、Seedream 4.5 を検証対象に残せます。ただし新しい ByteDance 案件なら、4.5 だけで決めず Seedream 5.0 Pro/Lite も同じ受け入れテストにかけるべきです。

本稿は2026年7月18日時点の公式契約を比較したもので、同じプロンプト、同じ解像度、同じ提供環境での有料 side-by-side テストではありません。したがって、日本語文字の勝率、生成速度、総合画質の winner は断定しません。Google の製品説明も ByteDance の社内 benchmark も、両社を同条件で比較した第三者試験ではないからです。

用途別に先に結論

納品条件最初に試すモデル理由本番前の停止条件
日付・商品名・数値を含む事実性の高い図解Nano Banana ProGoogle が Search grounding と複雑な professional asset を公式に位置付け出典と画像内の値を人が照合できないなら採用しない
1K・2K・4Kをジョブごとに指定Nano Banana Pro公式ガイドに3段階の出力 tier がある4K対応を「常に4K」と誤解しない
商品や人物の複数参照、連続したバリエーションSeedream 4.5BytePlus が2〜14枚の参照画像と sequential generation を公開provider固有の上限と出力形式が要件に合わなければ止める
出力単価を抑えた既存4.5パイプラインSeedream 4.5現行リストに残り、成功出力は $0.04/枚再生成と人手修正を足した実効コストが逆転したら見直す
新規のByteDanceプロジェクト4.5と5.0系を同時評価5.0 Proが現在のprofessional image model旧モデルだけで長期契約しない

これは勝者表ではなく、テストの開始位置です。日本語入りのバナーと、文字を含まないコンセプトアートでは、失敗の意味がまったく違います。

日本語入りの納品物は、最初に検品基準を作る

日本語画像では「文字が読める」だけでは足りません。漢字、ひらがな、カタカナ、全角と半角、曜日、円表記、句読点、改行、小さな注意書きまで一致して初めて、そのまま納品できます。

以下は本稿のために作った再現可能な検品用テキストです。競合ページの作例ではなく、これから両モデルで試すための worksheet です。

  • 見出し:夏の新作展 2026
  • サブ見出し:7月18日(土)18:30 開演
  • 価格:前売 1,980円(税込)/当日 2,400円
  • 注意書き:会場:新宿西口ギャラリー|未就学児入場不可

この四行を、ポスター、商品ラベル、情報図、既存画像の文字差し替えに使います。さらに複数参照の商品シリーズを加え、各タスクを各モデルで最低3回実行します。記録するのは次の項目です。

  1. 文字列の完全一致、欠字、誤字、全半角、句読点、改行;
  2. 指定していない物体、比率のずれ、参照した人物・商品の変形;
  3. provider、model ID、解像度、prompt optimization、実行日時;
  4. 再生成回数、修正にかかった分数、合格した画像数。

今回はこの有料試験を実行していないため、結果欄は空白です。ひとつの偶然よい出力を「日本語に強い証拠」にせず、3回の結果と失敗例を残してください。

「使える1枚」のコストを計算する

日本の制作現場では、API代よりも確認・差し戻し・修正の時間が高くつくことがあります。比較式は次のとおりです。

使える1枚あたりのコスト =(API総額 + 修正時間 × 1分あたり人件費)÷ 合格画像数

公式単価だけなら Seedream 4.5 が安く見えます。しかし日本語価格を毎回修正するなら、その差は縮みます。逆に、文字は後からデザインツールで差し替える前提なら、高価な text rendering に払う意味が小さくなることもあります。自分の納品工程を式に入れない限り、単価比較は結論になりません。

公式価格を使った1,000枚の成功出力の下限は次のとおりです。為替、消費税、入力、grounding、人手修正、provider markup は含みません。

公式リスト価格のシナリオ1,000成功出力注意点
Seedream 4.5$40入力画像は無料。失敗して出力されない画像は課金対象外
Nano Banana Pro 1K/2K Standard$134入力、text/Thinking、Search groundingなどは別費用になり得る
Nano Banana Pro 4K Standard$2404Kを明示的に選ぶ場合
Nano Banana Pro 1K/2K Batch/Flex$67即時性ではなくqueued work向け
Nano Banana Pro 4K Batch/Flex$120同上

価格は変わります。発注時には Google の価格表と BytePlus の現行 billing を再確認してください。

Nano Banana Proの公式契約で確認できること

Nano Banana Pro の現在の安定した Gemini Developer API モデルコードは gemini-3-pro-image です。旧記事や wrapper に残る gemini-3-pro-image-preview は、Google の現在の正規名として使えません。

Google の画像生成ガイドでは、1K・2K・4K、Search grounding、Thinking、最大14枚の参照画像が説明されています。ただし14枚は自由枠ではありません。Pro では high-fidelity object が最大6枚、character consistency が最大5枚、style reference が最大3枚という内訳です。すべての Gemini 生成画像には SynthID が含まれます。

この契約から言えるのは、複雑な指示、事実性が必要な visual、サイズを分ける制作フローの試験候補になることです。「日本語の文字が必ず正しい」「あらゆる商品写真で最高」という結論までは出ません。Search grounding を使っても、画像内の数値と出典は人が確認する必要があります。

Seedream 4.5を残す実務上の理由

BytePlus ModelArk の現行モデルは seedream-4-5-251128 です。テキストからの生成、単一画像の編集、複数参照の編集、テキストまたは参照画像からの batch/sequential generation が公開されています。

複数参照は 2〜14 枚です。sequential output では入力参照と生成画像の合計が15を超えられません。現在のAPIページでは4.5の出力形式はJPEG固定、URLとBase64で受け取れ、URLは24時間で失効します。可視watermarkは切り替え可能です。保存ジョブはURLを後回しにせず、期限内に自分のストレージへ移す必要があります。

ByteDance はSeedream 4.5 の公式ページで、4.0と比べた複数画像の主体識別、参照ディテール保持、typography、dense text の改善を説明しています。そこにある MagicBench は社内 benchmark であり、Nano Banana Proとの勝敗表ではありません。日本語の価格、曜日、小さな免責文が正しく出るかは、前述の検品セットで確かめる必要があります。

ModelArk が示す 500 IPM は理論上の最大値です。負荷と呼び出し方法で変わるため、SLAや実運用の保証値として容量設計に使ってはいけません。

4.5を選び続けるか、5.0へ進むか

Seedream 4.5 は現在も BytePlus のモデル一覧にあり、確認した deprecation notice では停止扱いではありません。既存の自動処理が4.5のJPEG、参照入力、sequential outputに合わせてあり、回帰テストを持っているなら、即時移行する必要はありません。

一方で、Seedream 5.0 Pro は現在の ByteDance professional image model です。新規案件なら、4.5の安さだけで固定せず5.0 Pro/Liteを同じ日本語検品セットで比較します。「新規は5.0系も先に試す」はライフサイクルを見た編集上の推奨であり、4.5の終了予告ではありません。

次のどれかが起きたら、この記事の結論を止めて再テストしてください。

  • モデルID、価格、参照枚数、出力形式、利用地域が変わった;
  • providerがpromptを書き換えたり、既定解像度や後処理を変えた;
  • 納品物がラフ画像から商品パッケージ、法定表示、事実型の図解へ変わった;
  • 安いモデルの再生成回数または修正時間が増えた;
  • 5.0系が同じ回帰セットで4.5と同等以上の合格率になった。

公式情報を確認してから接続する

最終判断では、次の順番で確認します。

  1. Google の Gemini 3 Pro Image model cardimage generation guidepricingで現在のID、参照画像、出力tier、料金を確認;
  2. ByteDance の Seedream 4.5 pageと BytePlus の Image generation APIでversion、region、入出力、sequential ruleを確認;
  3. 実際に使うproviderのmodel listを確認し、日本語検品セットを各3回実行;
  4. 見た目の好みではなく、合格率、修正時間、請求額で決定。

複数モデルの請求と切り替えを一つにまとめたい場合、laozhang.ai の公開ドキュメントには Nano Banana Pro と seedream-4-5-251128 の両ルートがあります。ただし Nano Banana Pro のページには旧 preview alias も残っています。接続前に live model list と console を確認し、正確な alias が解決済みだと思い込まないでください。最新の公式契約と直接サポートが優先なら公式API、切り替えの運用負荷を減らしたいなら、確認後にgatewayを比較するのが安全です。

新世代同士のコストとルートを選びたい場合は、Nano Banana 2とSeedream 5.0 Liteの比較に進んでください。

最終判断

Nano Banana Pro は、Search-grounded な処理、複雑な指示、明示した出力tierを必要とする案件の第一候補です。Seedream 4.5 は、既存の多参照・連続生成フローと低い出力価格が合う案件の有力な継続候補です。

日本語の納品品質は、公式説明や社内 benchmark だけでは決まりません。各モデルを同じ検品セットで3回ずつ試し、使える1枚のコストを計算する。モデル、provider、納品基準が変わったら結果を捨てて再テストする。それが、この比較を2026年の実務で使える判断に変える方法です。

#Nano Banana Pro#Seedream 4.5#画像API#日本語画像生成
Share: