Nano Banana Proの価格で最初に見るべき数字はシンプルです。Googleの公式標準APIでは、1K/2Kが1枚$0.134、4Kが1枚$0.24。もし即時性よりコストを優先できるなら、Batch/Flex でその公式価格が $0.067 と $0.12 まで下がります。
ここが第一回答です。その次にやるべきことは、いきなり最安値を探すことではありません。自分が見ているのが、公式標準APIなのか、公式の割引レーンなのか、Gemini/Flowのプランやクレジットなのか、それとも外部プロバイダの価格なのかを先に分けることです。これらは関連していますが、同じ請求面ではありません。
検索では今も Nano Banana Pro が主語になりますが、公式ドキュメント上の現在のモデルルートは gemini-3-pro-image-preview で、Vertex AIでは Gemini 3 Pro Image として見えることがあります。この対応関係は導入時には重要ですが、読者が最初に知りたい単価を変えるものではありません。
まず押さえるべき公式単価
Googleの公式単価だけを確認したいなら、下の表で足ります。
| 公式ルート | 出力サイズ | 現在の1枚単価 |
|---|---|---|
| Standard API | 1K / 2K | $0.134 |
| Standard API | 4K | $0.24 |
| Batch / Flex | 1K / 2K | $0.067 |
| Batch / Flex | 4K | $0.12 |
誤解が起きやすいのは 1Kと2Kが同じ価格行に入っている 点です。Googleの現行公開料金では、このモデルについて1Kと2Kは別料金として分かれていません。価格が跳ねるのは 4K に移ったときです。

予算のイメージは次のようになります。
- Standard 1K/2Kを100枚: $13.40
- Standard 4Kを100枚: $24.00
- Batch/Flex 1K/2Kを100枚: $6.70
- Batch/Flex 4Kを100枚: $12.00
つまり最初の分岐は 無料プランか有料プランか ではなく、公式標準単価を見るのか、公式の割引単価を見るのか です。消費者向けプランや外部の安い価格は、その次の分岐です。
同じモデルで公式ルートは二つ
公式価格を見る前提が固まったら、次に選ぶのは別の価格表ではなく、同じモデルに入るための公式ルート です。

Gemini Developer API / AI Studio は、最短で動くものを作りたい人向けです。API keyで始めやすく、プロトタイプ、プロンプト検証、小規模から中規模の本番導入まで進めやすいルートです。
Vertex AI は、IAM、プロジェクト管理、監査、より広いGoogle Cloudの運用と一緒に扱いたい場合に向いています。使うモデルは同じですが、運用コンテキストが変わります。
このセクションで一番大事なのは、Googleが明示していない限り、Developer APIとVertex AIに価格差を作らないこと です。ここで比べるべきなのは値段ではなく、どちらの運用環境が自分のワークフローに合うかです。設定の流れまで見たいなら、Nano Banana Pro APIガイドを見てください。
Gemini / Flowの料金は別レイヤー
読者の本音が GeminiやFlowの中ではいくらになるのか なら、それはAPIの1枚単価ではなく、プランとクレジットの契約 を見ています。
2026年4月18日に再確認した米国向け公開購入ページでは、次の内容が見えていました。
- Premium (2 TB): 月額$9.99、200 monthly AI credits
- Google AI Pro (5 TB): 月額$19.99、1000 monthly AI credits
これらは消費者向けルートを理解する材料にはなりますが、ここからそのまま サブスク版の1枚いくら を逆算してはいけません。Gemini、AI Mode、Flowは、APIとは別の計算レイヤーで動いています。
プラン側の見方が有効なのは、次のようなケースです。
- Gemini、AI Mode、Flowの中で使う
- クレジット、プラン特典、ツール権限を重視する
- コードからのAPI呼び出しではなく、消費者向けUIが主戦場である
逆にプラン料金をそのまま使うべきでないのは、次のケースです。
- APIワークフローの予算を引きたい
- きれいな1枚単価が必要
- Google公式契約と第三者プロバイダを比べたい
もし本当の関心が 無料でどこまで使えるか や Gemini/Flowの上限がどう違うか にあるなら、無料とProの上限比較の方が本題に近いです。
Batch/Flexが公式の安いルート
公式API からすぐに 外部の方が安い へ飛ぶ人は多いですが、その間にある最重要の選択肢が Google自身の割引レーン です。
即時応答が必須でないなら、Batch/Flexは最初に見るべき公式の節約ルートです。これは補足機能ではなく、キュー処理、まとめ生成、遅延を許容できる制作フロー向けの正式な答えです。
実務上の判断はこうです。
- その場で結果が必要なら Standard API
- 後でまとまって返ってきてもよいなら Batch/Flex
1000枚規模まで伸ばすと差はかなり明確になります。
- 1K/2Kを1000枚: Standardは $134、Batch/Flexは $67
- 4Kを1000枚: Standardは $240、Batch/Flexは $120
このテーマでBatch/Flexを独立した節として扱うべき理由はここです。外部最安値に飛ぶ前に、まず公式の安い答えを見せる方が読者の判断が速いからです。
外部プロバイダは別契約として比べる
外部の方が安いからといって、その価格が必ず怪しいとは限りません。ただし、その時点で比較しているのはほぼ確実に Google公式とは別の契約 です。
外部価格が低く見える理由はたいてい次のどれかです。
- トラフィック集約の仕方が違う
- 解像度ごとの差をならしている
- 複数ルートを1つの課金層に載せている
- 利幅を薄くして量を取りに行っている
これは十分あり得る設計です。チームによっては最も経済的な正解にもなります。ただし比較の順序は守った方が混乱しません。
外部価格を自分の基準にする前に、少なくとも次を確認してください。
- 同じモデルファミリーと現行ルートを明示しているか
- レート制限、安定性、サポート、運用境界が自分の用途に合うか
- First-partyのGoogleサポートが必要か、それともゲートウェイ契約で足りるか
- その数字が一時的な販促ではなく、継続的な条件か
安全な順序はこうです。
- 先に Google公式の現在価格 を固定する
- 次に Google公式の安いルート を見る
- 最後に 外部の安い価格 を比較する
これを逆にすると、一番安い数字がページの主語になってしまい、読者が欲しかった公式の答えがぼやけます。
迷ったときの早見表

短く選びたいなら、次の表で十分です。
| あなたの仕事 | 先に見るもの | 理由 |
|---|---|---|
| Google公式の今の単価だけ知りたい | Standard API | もっとも素直な公式回答だから |
| 公式の中で一番安いルートが知りたい | Batch / Flex | 同じモデルで半額、ただし遅い |
| GeminiやFlowの中で使う前提だ | 消費者向けプランとクレジット | 見ている契約がAPI単価ではないから |
| 外部で一番安い請求ルートを探したい | 外部プロバイダ比較 | 安い可能性はあるが別契約になるから |
| 本番向けの公式導入ルートが欲しい | Gemini Developer API または Vertex AI | 同じモデルで運用環境が違うから |
一番多い失敗は、最後の二行から見始めて公式単価を後で埋めることです。順序は逆の方が安定します。先に公式単価、その後で契約境界 が基本です。
FAQ
なぜ1Kと2Kは同じ価格なのですか?
Googleの現行公開料金では、このモデルの 1Kと2Kが同じimage-output行に入っている からです。2Kだけ別価格に見える記事があっても、まずは公式表に戻って確認した方が安全です。
4Kは必ず高くなりますか?
この公式価格面ではそうです。Standard 4Kは $0.24、Batch/Flex 4Kは $0.12 で、どちらも1K/2K行より高くなります。
GeminiやFlowの料金をそのまま1枚単価にできますか?
APIのようにはできません。Gemini、AI Mode、Flowはプランとクレジットで動くため、同じ価格レイヤーではないからです。
Batch/Flexで何が変わりますか?
モデルは変わりません。変わるのは価格と待ち時間です。コストは半分になりますが、リアルタイム性は下がります。
外部の安い料金はいつ「別契約」になりますか?
課金、サポート、制限、SLA、データ境界の主体がGoogleではなくプロバイダになった時点で別契約です。モデルが同じでも、契約は同じではありません。
