2026年7月20日時点の公式 Nano Banana Pro API 価格は、Standardで 1K/2Kが1枚$0.134、4Kが$0.24 です。待ち時間を許容できるBatch/Flexなら $0.067 と $0.12。ただし、これは画像出力分の目安であり、入力、thinking、Search groundingが加わると請求額は増えます。
一方、Nano Banana Pro単体の公式サブスクはありません。Geminiで使う場合はGoogle AIプランの機能、コードから使う場合は別課金のGemini Developer APIです。日本はGoogle AI Proの対象国で月払い・年払いを選べますが、現在の正確な円価格はログイン後のGoogle One決済画面で確認する必要があります。また、Googleの日本向けヘルプでは、追加AIクレジットを日本で購入できないと明記されています。
| 使い方 | 支払うもの | 先に確認する場所 |
|---|---|---|
| 自社アプリに組み込む | APIリクエストとトークン | Gemini Developer APIの公式料金 |
| まとめて安く処理する | Batch/Flexの出力料金 | 待ち時間を許容できるか |
| Gemini画面で使う | Google AIプランの月額・年額 | 自分のGoogle One決済画面 |
| 外部APIを使う | 外部事業者の独自料金 | モデル、障害時課金、データ条件 |
公式API料金:1Kと2Kは同じ行
Googleの現行料金表では、Nano Banana Proの正式名称は Gemini 3 Pro Image、モデルIDは gemini-3-pro-image です。gemini-3-pro-image-preview を記載した記事や外部APIも残っていますが、Googleの現在のcanonical IDではありません。
| 公式APIモード | 1K/2K出力 | 4K出力 | 向いている処理 |
|---|---|---|---|
| Standard | $0.134/枚 | $0.24/枚 | 対話的に結果が必要 |
| Batch | $0.067/枚 | $0.12/枚 | まとめて投入し、完了を待てる |
| Flex | $0.067/枚 | $0.12/枚 | コスト優先で変動する実行条件を許容できる |
検索結果や比較記事で見かける $0.139/2K は、現在の公式行とは一致しません。現行表は1Kと2Kを分けず、どちらも $0.134 としています。数字が違うときは、古い日付、外部事業者の価格、または別モデルを疑うのが先です。
なお、Standardには画像出力以外の料金もあります。
- テキスト/画像入力:$2/100万トークン
- 画像入力の公式換算:約 $0.0011/枚
- テキスト出力とthinking:$12/100万トークン
- Google Search grounding:無料枠を超えた検索クエリに別料金
したがって「Nano Banana Proは1枚$0.134」とだけ書くと不十分です。正確には、1K/2Kの画像出力相当が$0.134で、リクエスト側の処理は別です。
100枚・1,000枚の予算と「採用画像」の単価
単純な出力予算は次の通りです。
| 出力数 | Standard 1K/2K | Batch/Flex 1K/2K | Standard 4K | Batch/Flex 4K |
|---|---|---|---|---|
| 100枚 | $13.40 | $6.70 | $24 | $12 |
| 1,000枚 | $134 | $67 | $240 | $120 |
しかし、制作現場で知りたいのは生成回数より採用できた画像の単価です。文字崩れ、構図違い、ブランド不一致で作り直すなら、次の式で見ます。
採用画像1枚のコスト =(画像出力 + 入力 + thinking + grounding)÷ 採用率
仮に採用率を70%とします。これは説明用の仮定であり、Googleが公表した品質指標ではありません。
- Standard 1K/2K:
$0.134 ÷ 0.70 ≈ $0.191 - Batch/Flex 1K/2K:
$0.067 ÷ 0.70 ≈ $0.096 - 採用画像を100枚そろえるには約143回の生成が必要で、画像出力分だけならStandardは約 $19.16、Batch/Flexは約 $9.58
この計算をすると、最安ルートが変わることがあります。即時レビューが必要な広告制作ではStandardの待ち時間短縮に価値があります。夜間に商品画像をまとめて作るならBatch/Flexが合理的です。一方、安い外部APIで失敗や再生成が増えれば、呼び出し単価の差は消えます。
Google AI Proは「Nano Banana Proの月額」ではない
Geminiで画像を作りたい人が支払うのは、Nano Banana Pro単体の料金ではなくGoogle AIプランの利用料です。プランにはGeminiやストレージなど複数の特典が含まれ、各機能の上限はプラン、機能、混雑状況、提供条件によって変わります。
ここで間違えやすい境界は明確です。
- Google AI Pro:GeminiなどGoogleの消費者向け画面で使うバンドル
- Gemini Developer API:自分のコードから呼び出す従量課金
- Google AI Pro加入 ≠ API残高の付与
サブスク料金を画像上限で割って「1枚いくら」と断定するのも避けるべきです。利用上限は予告なく変わり得るため、APIの固定的な出力単価と同じ比較軸ではありません。無料版・有料版の現在の上限を知りたい場合は、Nano Banana Proの無料版とProの上限比較を参照してください。
日本の月払い・年払いは決済画面で確定する
GoogleのAIプラン案内ではGoogle AI ProにNano Banana Proの利用が含まれ、日本は対象国リストにも入っています。Google AI Proは月払いと年払いを選択できます。
ただし、静的なヘルプ記事は日本の全ユーザーに共通する確定額を示していません。アカウントの国、請求経路、税、キャンペーンで表示が変わる可能性があります。購入時はGoogle Oneで次の四つを確認してください。
- 今回支払う円額
- 月払いか年払いか
- 次回更新日と更新後の金額
- Google Play、App Store、通信事業者のどこが請求主体か
2026年6月の国内メディアには月額2,900円・年額29,000円という比較表もありますが、これは参考スナップショットです。自分の決済画面で確認できない数字を「現在の公式価格」として購入判断に使わないでください。年払いは実質月額だけでなく、前払い額と返金条件まで見て選びます。
日本では追加AIクレジットを買えない
Googleの日本向けAIクレジットヘルプは、追加AIクレジットを日本で購入できないと案内しています。これはGoogle AI Proに加入できないという意味ではありません。プランへの加入と、上限到達後の追加購入は別の条件です。
日本で上限に達した場合、記事執筆時点の判断肢は次のようになります。
- 利用枠の回復を待つ
- 自分のアカウントで利用可能な上位プランを確認する
- コード化できる処理なら、別請求の公式APIを検討する
- 外部サービスを使うなら、契約とデータ条件を一から評価する
ストップルール: 海外向けクレジット販売ページや第三者のチャージ代行を、日本でのGoogle公式追加購入として扱わないでください。提供国が変わる可能性があるため、実際に追加購入する直前にも公式ヘルプを再確認します。
購入と解約:請求主体をそろえる
直接契約する場合はGoogle OneでGoogle AI Proを選び、価格と支払日を確認して申し込みます。解約は次の流れです。
- Geminiの「設定とヘルプ」を開く
- 「定期購入を管理」を選ぶ
- Google One設定で「メンバーシップを解約」を選び、確認する
Google Oneの解約案内によれば、通常は解約直後ではなく現在の請求期間が終わるまで特典を利用できます。終了後はProアクセスやGoogle Oneの関連特典を失います。保存容量を無料枠より多く使っている場合は、GmailやDriveへの影響も確認が必要です。
App Store経由で契約した場合はApple側、通信事業者や第三者経由ならその販売元で管理します。Google Oneに解約ボタンが見当たらないときは、まず領収書の発行元を確認してください。年払いを選ぶ前に、返金が当然に受けられるとは考えず、販売元の条件を読みます。
外部APIの$0.09はGoogle公式価格ではない
外部APIは、複数モデルを一つの認証・請求で使いたいチームには便利です。ただし、安い数字はGoogleの価格を上書きするものではなく、外部事業者の別契約です。
例として、2026年7月20日に確認した laozhang.ai の公開ページはNano Banana Proを $0.09/回 と表示し、OpenAI-compatibleとGoogle-nativeの形式を案内しています。この金額はlaozhang.aiのprovider pricingです。公開ルートには旧alias gemini-3-pro-image-preview が見える場合もあるため、導入前に最新ドキュメントと管理画面でモデルと料金を再確認してください。
外部APIを比較するときは、少なくとも次を確認します。
- 成功時・失敗時・再試行時の課金単位
- 1K/2K/4Kとモデルバージョンの対応
- 入力画像と出力画像の保存期間
- レート制限、遅延、障害時の返金とサポート
- 将来公式APIへ戻す場合の移行コスト
ストップルール: モデルルート、障害時課金、データ保持のいずれかを確認できないなら、単価だけで本番採用しないでください。Google IAM、監査、first-party supportが必要な組織は、価格差より公式直結を優先する方が安全です。
最後は四つの質問で決める
- どこで使うか。 Gemini画面ならGoogle AIプラン、自分のコードならAPIです。
- 誰に払うか。 Google One、Google API/Cloud、外部事業者を混ぜないでください。
- 何を最適化するか。 即時性ならStandard、待てる大量処理ならBatch/Flex、UIの手軽さならGoogle AI Proです。
- 日本固有の制約は何か。 円価格は決済画面で確定し、追加AIクレジットは現在購入できません。
API実装へ進むならNano Banana Pro APIガイド、Nano Banana 2や軽量モデルも含めて選ぶならNano Banana API料金比較が次のページです。
結論は単純です。公式APIは解像度と実行モードで計算し、Google AI Proは月額・年額のバンドルとして判断し、外部APIは別の請求・サポート・データ契約として評価します。この三つを分ければ、「Nano Banana Proはいくらか」という検索結果の数字が食い違う理由も判断できます。



