OpenAIは、Sora 2の動画生成モデルとVideos APIを2026年9月24日に廃止すると発表しています。 対象は sora-2 と sora-2-pro に加え、日付付きのモデルも含みます。2026年9月5日時点では、単なる終了のうわさではなく、開発者向けに日程が通知された変更です。OpenAIの廃止予定一覧
既存の動画生成機能を運用しているなら、これから確認すべきなのは「どのサービスの期限が自分に適用されるか」「成果物を保存できているか」「移行後も一連の処理が完了するか」です。モデルの説明ページが残っていることだけで、9月24日以降も継続できるとは判断できません。
まず、利用先と終了日を照合する
Soraのウェブ・アプリと、開発者向けAPIでは終了日が異なります。ウェブとアプリは2026年4月26日に終了済みです。OpenAIのヘルプも、APIについては別に9月24日の終了予定を案内しています。Soraの提供終了に関する公式案内
| 利用していたサービス | 2026年9月5日時点の公式日程 | 確認する場所 |
|---|---|---|
| Soraのウェブ・アプリ | 2026年4月26日に終了 | Soraアカウントの書き出し案内とメール |
| OpenAIの直接API | 2026年9月24日に廃止予定 | OpenAIの廃止予定一覧と自社の接続設定 |
Microsoft Foundryの sora-2、バージョン 2025-12-08 | 2026年10月15日に廃止予定 | Microsoftの現行一覧と利用中のデプロイに届く通知 |
Foundryの日程は、Microsoftの現在の英語版一覧に記載されたものです。同じ一覧では、旧バージョン 2025-10-06 の廃止日は2026年7月15日とされています。古い検索結果に出る9月15日と混同せず、実際に配置しているバージョンを確認してください。Foundryの日程は、OpenAIの直接APIの期限延長を意味しません。Microsoftのモデル廃止予定
OpenAIの直接APIで廃止対象に挙げられているのは、Videos APIと次のモデルです。
sora-2sora-2-prosora-2-2025-10-06sora-2-2025-12-08sora-2-pro-2025-10-06
通知日は2026年3月24日です。日付付きのモデルに固定しても、今回の廃止を回避する方法にはなりません。また、同一覧の推奨移行先欄に後継モデルは記載されていません。互換性のある後継に自動で切り替わる前提で設計しないでください。対象モデルの公式一覧
APIを別の提供会社経由で利用している場合は、請求元だけでなく、接続先URLと設定中のモデル名も確認します。その会社にSoraが掲載されていても、上流の提供終了後に使い続けられる根拠にはなりません。確認すべきなのは、その接続先で実際に使っているモデルの終了日と、既存ジョブの取得方法です。
保存できたと判断するのは、ファイルを開いてから
ウェブ・アプリの作品は、書き出し申請の後まで確認する
OpenAIは、Soraの書き出しページで Export を選び、準備完了のメールを待つ手順を案内しています。最終的な書き出し期間が設けられる場合はメールで告知され、提供終了と最終書き出し期間の後にデータが削除されるという説明です。すべてのアカウントで現在取得できることや、一律の最終取得日は示されていません。公式の書き出し・削除案内
書き出しを申し込んだだけでは、手元に動画は残りません。アカウントの案内に従って取得できたファイルを保存し、必要な作品が含まれるか、再生できるか、音声が必要な作品では音声も残っているかを確認してください。この手順がAPIで生成した全動画を回収できる仕組みだとは考えないでください。
APIの動画は、ジョブの記録と保存先を突き合わせる
OpenAIのVideos APIは非同期処理です。生成要求の受付でジョブIDが返り、その後に処理状態を取得します。状態には queued、in_progress、completed、failed があり、完了した動画は別のリクエストでダウンロードします。動画生成APIの処理手順
既存の処理を点検する際には、次の対応を使えます。いずれも公式文書上の操作であり、現在のアカウントで過去の動画を取得できる保証ではありません。
| 手元にある情報 | 確認に使う操作 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 保存済みのジョブID | GET /v1/videos/{video_id} | 完了・失敗・処理中のどれか |
| 完了したジョブID | GET /v1/videos/{video_id}/content | 動画本体を取得し、管理下の保存先に置けるか |
| 過去のジョブ一覧が必要 | GET /v1/videos | ページ送りを含めて取得し、自社の記録と照合できるか |
通常のダウンロードURLの有効期間は、生成後最大1時間と案内されています。一方、Batchで生成した動画はバッチ完了後最大24時間取得できるという別の扱いです。この二つの期間を、9月24日まで保管されるという意味に読み替えることはできません。 以前の動画が今も回収できるかは別途確認が必要です。生成結果の取得と保存期限
保存の点検では、まず自社のジョブ記録に、管理下の保存先、ファイルの有無、再生確認の結果を対応付けます。completed の記録やURLだけが残っているものは、保存済みの件数に含めません。ダウンロード時のエラー本文を動画ファイルとして保存していないかも確認します。
例えば、台帳に完了ジョブが40件あり、保存先で再生を確認できた動画が37件なら、残り3件を追跡対象にします。APIの完了件数をそのまま保全済み件数にすると、この差を見落とします。制作に必要な元画像、生成時の設定、編集用の素材も、動画と関連付けて残しておくと移行後に照合できます。

移行では、生成の受付から失敗処理までを確認する
Soraで動画を作れたアプリを別の動画APIに移す場合、モデル名だけの変更で完了すると見積もらないでください。生成パラメーターだけでなく、処理状態の取得、完了通知、ダウンロード、失敗時の扱いが異なるためです。
例えば、OpenAIでは video.completed と video.failed のWebhookが案内されています。一方、GoogleのVeo 3.1の公式SDK例は、client.models.generate_videos で処理を開始し、client.operations.get で状態を確認して、client.files.download で結果を取得する流れです。OpenAI互換をうたう接続先でも、この一連の処理が自社の実装で動くかは確認が必要です。OpenAIの非同期処理、VeoのSDK例
移行の確認には、普段の仕事を代表する素材を使い、次の項目を一度通して確認する方法を勧めます。これは各社の保証ではなく、機能を切り替えるための実務上の確認事項です。
- 入力を受け付けられるか。 元画像、縦横比、尺、音声など、実際に必要な指定を送れるかを確認します。対応しない指定を黙って落とすと、APIは成功しても必要な作品になりません。
- 完了か失敗まで追跡できるか。 受付で返ったIDを保存し、待機時間に上限を設けます。通信が切れたときは既知のIDを調べてから再試行し、同じ依頼を無条件に新規生成し直さないようにします。
- 結果を取得し、使える状態で保存できるか。 再生できる動画の実データを管理下の保存先へ移します。音声の有無や尺など、業務上必要な条件はファイル側でも確認します。
- 失敗と費用を説明できるか。 生成失敗、取得失敗、利用者のキャンセルを記録上で区別し、ジョブIDと利用明細を照合できるようにします。失敗時の課金条件は移行先の規約と明細で確認します。
切り替え後の画面表示も対象です。新しい処理状態を古い実装が解釈できなければ、裏側では失敗していても利用者には「生成中」と表示し続けることがあります。動画ができるかだけでなく、失敗した利用者が次の操作に進めるかまで見ます。

移行先は、必要な動画機能から絞り込む
現在のGoogleの動画API案内は、一般的な動画生成と対話的な編集にはGemini Omni Flashを、シーンの延長、最終フレーム指定、従来の処理との接続にはVeo 3.1を案内しています。これはGoogleの用途別の推奨であり、Soraと同じ結果が得られるという意味ではありません。Googleの動画生成API案内
Veo 3.1の文書には、音声の生成、開始・終了フレームの指定、参照画像、非同期処理が記載されています。「Sora以外は音声を扱えない」とまとめず、自分の機能に必要な入力と出力を照合してください。Omni FlashはInteractions APIを使うため、こちらも既存のVideos APIをそのまま呼び続ける形ではありません。Veo 3.1の機能、Omni Flashの動画生成・編集
候補を選ぶ前に、必須条件と変更できる条件を分けておくと判断が進みます。例えば、音声が納品物の一部なら音声付きの出力を確認する必要があります。最終フレームを次のカットにつなぐ作り方なら、その指定を扱えることが重要です。一方、社内確認用の短い素材なら、同じ操作を完全に再現するより、画面や工程を変える方が早い場合もあります。
利用できるアカウント、地域、料金、出力の品質は、現在の公式条件と自分の素材で確かめます。API接続が目的ではなく、画像から動画を作る編集ツールを選びたい場合は、画像から動画を作るAIツールの比較を参照してください。
終了日までに切り替えが間に合わない場合
代替機能の確認が終わらないまま、利用者に動画生成を提供し続けるのは避けたい状況です。その場合は、移行完了と機能終了を別々に計画します。新規受付を止める日、受付済みの依頼を確認する担当、保存済み動画を引き渡す方法、画面上の案内を決めてください。
終了直前の依頼については、処理完了だけでなく、その後の取得と保存に使う時間も必要です。公式の廃止一覧には停止時刻やタイムゾーンが示されていないため、9月24日の特定の時刻までに送ればよい、という受付期限は導けません。自社の受付停止は、通常の処理時間と回収作業に余裕を持たせて設定するのが妥当です。
また、廃止後の応答が常にHTTP 410になるという説明もありません。特定のエラーコードだけを検知する作りにせず、設定で新規受付を停止できるようにし、処理失敗や応答を得られない場合の案内を用意します。終了前に出たエラーは、認証、利用制限、個別ジョブの失敗などをログで切り分け、終了予定だけで原因を決めつけないでください。
移行先が決まっていなくても、既存ジョブの棚卸しと動画ファイルの保存確認は先に進められます。最後に残すべきものは、API上の完了表示ではなく、利用者に渡せる動画と、その保存先を追える記録です。



