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Claude Fable 5.1のAPI料金:単価と月額の目安

Fable 5.1のAPI単価は100万トークンあたり入力$10・出力$50。Fable 5から下がったのはキャッシュ読み取りだけで、請求の減り幅は読み取りの割合で決まります。

LaoZhang AI Team公開更新 18 分で読めます
目次
Claude Fable 5.1 API料金の表題と、通常入力・5分書き込み・1時間書き込み・読み取り・出力・非同期バッチの6項目に料金の内訳を分けた和風のイラスト

Fable 5.1の公式単価と、Fable 5から変わった点

2026年9月25日時点のClaude API(Anthropicとの直接契約・従量課金、標準のグローバル推論、税抜)の単価です。単位はすべて100万トークンあたりの米ドルです。

項目Fable 5.1Fable 5参考:Opus 5.5
入力(キャッシュなし)$10$10$4
キャッシュ書き込み(5分)$12.50$12.50$5
キャッシュ書き込み(1時間)$20$20$8
キャッシュ読み取り(ヒット)$0.25$1$0.20
出力(思考トークンを含む)$50$50$20
Batch API(入力/出力)$5/$25$5/$25$2/$10

出典:Claude Platform Docs「Pricing」

Fable 5.1(モデルID claude-fable-5-1、2026年9月1日公開)でFable 5から変わったのは、キャッシュ読み取りの$1から$0.25への値下げだけです。入力、出力、キャッシュ書き込み、Batch APIの単価は据え置きです。読み取りは基本入力価格の0.025倍で、ほかのモデルの0.1倍(Opus 5.5は0.05倍)より低い倍率が設定されています。

そのため、請求への効き方は使い方ではっきり分かれます。

  • キャッシュをほとんど使わない使い方(単発の質問、毎回違う文書を送る処理)では、請求はほぼ変わりません。
  • 同じ前置き・資料・会話履歴を繰り返し読ませる使い方(エージェント、長い会話、共通のマニュアルを持つ社内ボット)では、請求に占める読み取りの割合に応じて下がります。
  • Pro・Maxなどの月額プランはAPIとは別の請求で、今回の単価変更で月額は変わりません。

「75%値下げ」「約25%」「最大約45%」の違い

  • 75%:キャッシュ読み取りという1つの単価の値下げ幅です。請求全体が75%下がるわけではありません。
  • 約25%:Anthropicが示した、典型的な使い方でFable 5より安くなる割合の推計です。
  • 最大約45%:文脈やツール呼び出しが多く、キャッシュ読み取りがコストの大半を占めるエージェント的な使い方での推計です。

25%と45%は、2026年8月の4週間の実際の利用(Claude Enterprise、Claude Code、APIにまたがるFableの利用)を、既定のeffortのままFable 5と5.1の従量単価に当てはめて比べた数字です(Anthropicの発表の注記)。全体を集計した推計であり、個々の請求額を保証するものではありません。

自分の請求は次の式で確かめられます。トークン数が同じなら、差が出るのは読み取りの単価だけだからです。

節約率 ≈ 0.75 × (Fable 5の請求に占めるキャッシュ読み取り額の割合)

読み取りが請求の約3分の1なら約25%、約6割なら約45%になり、Anthropicの推計と一致します。読み取りがなければ節約もほぼゼロです。

前提の「同じトークン数」について補足します。Fable 5と5.1は同じトークナイザーを使うため、入力のトークン数は変わりません。変わりうるのは思考を含む出力の量です。Finoutが紹介している第三者ベンチマーク(Intelligence Index、effort最大)では、1タスクあたりの費用がFable 5の$3.14に対し、Fable 5.1は$3.76でした。1つのベンチマークの結果なので一般化はできませんが、出力が増えれば読み取りの値下げを打ち消すこともあります。移行前後で output_tokens を比べてください。

月いくらかかるか:3つの使い方で試算

仮の月間トークン数に、標準単価(グローバル推論、Batchなし)を当てはめた試算です。キャッシュ書き込みも含めています。

使い方(仮定)月間トークン数Fable 5Fable 5.1下がり幅参考:Opus 5.5
A:単発の質問、毎回違う文書入力500万、出力100万$100$1000%$40
B:社内FAQボット(共通マニュアルを5分キャッシュ)入力300万、5分書き込み200万、読み取り2,000万、出力100万$125$11012%$46
C:コーディングエージェント(長い文脈を毎ターン読み直す)入力500万、5分書き込み800万、読み取り2億、出力200万$450$30033%$140

Cの内訳は、Fable 5.1が入力$50(5×$10)+書き込み$100(8×$12.50)+読み取り$50(200×$0.25)+出力$100(2×$50)で$300です。Fable 5では読み取りが$200になり$450です。読み取りはFable 5の請求の約44%なので、0.75×44%≈33%の節約になります。

この試算からわかることは2つです。

  1. キャッシュ書き込みを外すと大きく見誤ります。 CのFable 5.1では書き込みが請求の3分の1を占め、これを除くと月$200に見えてしまいます。読み取りが安くなったぶん、5.1では書き込みの回数と出力の量が請求を左右します。
  2. Opus 5.5の列は単価の比較にすぎません。 Opus 5.5の既定effortはmedium、Fable 5.1はhighで、出力量や再試行の回数はモデルごとに違います。タスクあたりの費用は自分の処理で測る必要があります。

usageから1リクエストの金額を出す

レスポンスの usage を5項目に分け、それぞれに単価を掛けます。

usageのフィールド意味単価
input_tokens最後のキャッシュブレークポイントより後ろの、キャッシュされない入力だけ$10
cache_creation.ephemeral_5m_input_tokens5分キャッシュへの書き込み$12.50
cache_creation.ephemeral_1h_input_tokens1時間キャッシュへの書き込み$20
cache_read_input_tokensキャッシュから読み取った入力$0.25
output_tokens出力(表示されない思考トークンも含む)$50

間違えやすいのは次の3点です。

  • cache_creation_input_tokens は5分と1時間の書き込みの合計です。内訳と一緒に足すと書き込みを二重に数えます。
  • input_tokens は入力全体ではありません。入力全体は input_tokens、cache_creation_input_tokens、cache_read_input_tokens の合計です。キャッシュの2欄がどちらも0なら、何もキャッシュされていません。
  • Fable 5.1は思考が常に有効で、思考の中身は既定で表示されません。画面上の返答が短くても、output_tokens には思考ぶんが入っています。

たとえば次のusageなら合計$0.74です。

json
"usage": {
  "input_tokens": 2000,
  "cache_creation_input_tokens": 30000,
  "cache_creation": {
    "ephemeral_5m_input_tokens": 20000,
    "ephemeral_1h_input_tokens": 10000
  },
  "cache_read_input_tokens": 80000,
  "output_tokens": 5000
}

usageを5項目に分けて金額にした例。通常入力2,000トークンで$0.02、5分書き込み20,000トークンで$0.25、1時間書き込み10,000トークンで$0.20、読み取り80,000トークンで$0.02、出力5,000トークンで$0.25、合計$0.74

ログから集計するなら、次の関数が使えます。上のusageを渡すと 0.74 が返ります。

python
# Claude Fable 5.1:100万トークンあたりの米ドル(標準・グローバル推論)
RATES = {"input": 10.00, "write_5m": 12.50, "write_1h": 20.00, "read": 0.25, "output": 50.00}

def fable51_cost(usage: dict, batch: bool = False, us_only: bool = False) -> float:
    cc = usage.get("cache_creation") or {}
    tokens = {
        "input": usage.get("input_tokens", 0),
        "write_5m": cc.get("ephemeral_5m_input_tokens", 0),
        "write_1h": cc.get("ephemeral_1h_input_tokens", 0),
        "read": usage.get("cache_read_input_tokens", 0),
        "output": usage.get("output_tokens", 0),
    }
    # cache_creation_input_tokens は write_5m と write_1h の合計なので加えない
    cost = sum(tokens[k] * RATES[k] for k in RATES) / 1_000_000
    if batch:
        cost *= 0.5   # Batch API:全項目が半額
    if us_only:
        cost *= 1.1   # inference_geo: "us":全項目が1.1倍
    return cost

Amazon Bedrockはusageのフィールド名が異なるため、この関数はClaude APIのレスポンス向けです。

送信前の見積もりには、無料のトークンカウントAPI(1分あたりのリクエスト数に上限あり)が使えます。返るのは推定値で、キャッシュの効果は反映されません。Fable 5.1のトークナイザーは、Opus 4.7より前のモデルに比べて同じ文章で3割ほど多くのトークンになる(増え方は内容によります)ため、古いモデルで測った数は使い回さないでください。

5分キャッシュと1時間キャッシュの選び方

同じ先頭部分を1回書き込み、H回読み直すときの費用は、100万トークンあたり次のとおりです。

キャッシュ費用H=1H=2
なし10×(1+H)2030
5分12.5+0.25×H12.7513.25
1時間20+0.25×H20.2520.5

5分キャッシュは1回、1時間キャッシュは2回読み直せば元が取れます。ただし、保持時間が切れる前に読み直せた場合の話です。選び方は次の利用までの間隔で決まります。

  • 5分以内に次の利用がある(会話が続く、エージェントがターンを重ねる)なら5分キャッシュ。ヒットのたびに保持時間が延び、延長に書き込み料金はかかりません。
  • 間隔が5分〜1時間で、2回以上読み直すなら1時間キャッシュ。
  • 5分を超える間隔で5分キャッシュを使うと毎回書き込みになり、キャッシュなし($10)より高い$12.50を払い続けます。

同じ50,000トークンを0分・10分・20分に3回使う場合の費用比較。キャッシュなしは$1.50、5分キャッシュは毎回切れて3回とも書き込みになり$1.875、1時間キャッシュは書き込み1回と読み取り2回で$1.025

キャッシュが思ったより効かないときは、次の点を確認してください。

  • 保持時間はリクエストの開始から数えます。応答に4分かかれば、5分キャッシュの残りは約1分です。
  • Fable 5.1でキャッシュできるのは512トークン以上です。短いとエラーにならず、キャッシュなしで処理されます。
  • ツール定義の変更はキャッシュ全体を、Web検索や引用の切り替えはsystemとメッセージのキャッシュを無効にします。
  • トップレベルの output_config.effort を変えるとメッセージ部分のキャッシュが無効になります。既定値を明示するだけなら無効になりません。
  • 会話の途中で指示を足すときは、トップレベルの system を書き換えず、{"role": "system"} のメッセージを追加すればキャッシュが保たれます(Fable 5.1の場合)。

Claude Codeで1回のやり取りが急に高くなるときの確認方法は、Claude Code のキャッシュミスと token コストを参照してください。

Batch APIに回すと単価はいくらか

Batch APIは入力・出力とも半額で、キャッシュの倍率とも重ねて適用されます。米国内のみの推論(inference_geo: "us")の1.1倍も同様です。

項目標準Batch米国内のみBatch+米国内のみ
入力$10$5$11$5.50
5分書き込み$12.50$6.25$13.75$6.875
1時間書き込み$20$10$22$11
読み取り$0.25$0.125$0.275$0.1375
出力$50$25$55$27.50

掛け算なので順序で結果は変わりません。すでに半額のBatch単価($5/$25)をもう一度半分にしないよう注意してください。

向いているのは、すぐに返答がいらず、24時間以内に終われば困らない大量処理です。

  • 1回のバッチは10万リクエストまたは256MBまで。多くは1時間以内に終わり、24時間以内に処理されなかったリクエストは期限切れになります。
  • ストリーミングと max_tokens: 0 は使えません。結果は29日間保存され、順番は保証されないため custom_id で照合します。
  • errored、canceled、expired は課金されません。succeeded の結果は、自分の品質チェックで不合格にしても課金済みです。
  • リクエストは並行して処理されるため、キャッシュのヒットはベストエフォートです。共通の文脈には1時間キャッシュが勧められています。見積もりでは全件ヒットを前提にしないでください。

ほかに請求額を変える条件

  • 米国内のみの推論:inference_geo: "us" で全項目が1.1倍になります(Claude APIとClaude Platform on AWS)。Amazon BedrockとGoogle Cloudは独自の価格表なので、1.1倍をそのまま当てはめず各社の料金ページで確認してください。
  • 長いコンテキスト:100万トークンまで追加料金はなく、90万トークンのリクエストも9,000トークンと同じ単価です。
  • ツール:Web検索は1,000回あたり$10にトークン料金が加わり、Webフェッチはトークン料金だけです。ツール定義や tool_result も入力トークンとして数えられます。

Opus 5.5と比べてFable 5.1を選ぶ意味

2026年9月22日に公開されたOpus 5.5は、同じトークン数ならキャッシュなしの入力・書き込み・出力でFable 5.1の4割、読み取りで8割の金額です。前の試算Cでは$300に対して$140でした。

Anthropicのドキュメントは、多くの作業はOpus 5.5から始め、高度な推論や長時間の作業、Opus 5.5のeffortを上げても足りない場合にFable 5.1を使う、という選び方を案内しています。Fable 5.1は、その価格差を払ってでも結果の質が必要な処理に絞るのが基本です。さらに安いモデルにはSonnet 5(入力$2・出力$10)とHaiku 4.5(入力$1・出力$5)があります。

日常の使い分けはClaude Fable 5.1とOpus 5.5を比較:普段はどっちを使うべき?、Opus 5.5の単価はClaude Opus 5.5の料金と上限リセット権、Opus 5からの移行コストはClaude Fable 5.1とOpus 5の料金比較を参照してください。

よくある質問

日本円だと月いくらになりますか?

公式価格は米ドル建てで、円での支払額は請求時の為替レート、消費税、カード会社の手数料で変わります。上の試算のようにドルで月額を出し、請求時点のレートを掛けて目安にしてください。

Pro・Maxの月額プランの料金も下がりますか?

下がりません。Pro・Max・Team・Enterpriseの月額プランとClaude APIは別の製品で、請求も別です。プランごとの利用上限はClaude Fable 5.1の利用上限:Pro・Maxの違いと制限後の再開方法にあります。APIを使い始めるときの購入方法はClaude APIキーの購入方法:買うのはキーではなく利用クレジットを参照してください。

参考資料2

本文で参照している外部ページを、登場順に並べています。最終更新日:2026年9月25日。

  1. 1.Claude Platform Docs「Pricing」platform.claude.com/docs/en/about-claude/pricing
  2. 2.Anthropicの発表anthropic.com/claude-fable-and-mythos-5-1
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