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Seedance vs Veo比較:長さ・参照・料金の違い

1回30秒と多数の参照素材ならSeedance 2.5、音声付きの8秒素材を安く作るならVeo 3.1、Googleの標準はOmni Flashです(2026年9月時点)。

LaoZhang AI Team公開更新 18 分で読めます
目次
Seedance vs Veoの比較カバー。Seedance 2.5は1回30秒、Veo 3.1は1秒$0.05から、Gemini Omni Flashは会話で編集

1回の生成で30秒までつなげたい、あるいは画像・動画・音声を大量に参照させたいならSeedance 2.5が向いています。音声付きの短い素材を720p〜4kで安く作るならVeo 3.1、会話しながら直していく使い方ならGoogleが標準に推すGemini Omni Flashです。Sora 2は2026年9月24日にAPIごと終了したので、いま選べるのはこの3つになります。

以下は各社の公開仕様と料金表を2026年9月30日時点で突き合わせた比較で、同じプロンプトで画質を比べたテスト結果は含みません。Seedance 2.5の仕様はByteDanceの発表内容です。

用途別:どれから試すか

やりたいこと最初に試すモデル理由
15〜30秒をひと続きで作るSeedance 2.51回の生成が最長30秒。Veo 3.1は1回8秒まで
商品・人物・動き・音を素材で細かく指定するSeedance 2.5参照は画像30・動画10・音声10まで
音声付きの8秒素材を安く数多く作るVeo 3.1 LiteまたはFast720pで$0.05〜$0.10/秒
4kで納品するVeo 3.1 StandardまたはFast4kを直接生成できる。Omniの4kはアップスケール
1分を超える長さまで延ばすVeo 3.1 StandardまたはFast7秒ずつ最大20回、合計148秒まで(720pのみ)
指示を重ねて同じ動画を直す、人物を保つGemini Omni Flash会話形式の編集に対応。Googleの標準推奨

Google自身は動画生成の概要で、標準にはGemini Omni Flashを使い、シーンの延長、最後のフレームの指定、既存パイプラインとの連携が必要なときにVeo 3.1を使うよう案内しています。Omniを勧める理由として挙げているのは、映像の一貫性、複数種類の入力をまとめて扱えること、キャラクターの一貫性、会話を重ねる編集です。

つまりGoogle側だけで見れば「まずOmni、延長と4kはVeo」。そこにSeedanceを加える理由は、1回の長さと参照素材の数の2点に絞られます。

長さと延長の違い

3つのモデルで最も差が出るのが、ひと続きで作れる長さです。

項目Seedance 2.5Veo 3.1Gemini Omni Flash
1回の生成4〜30秒4・6・8秒APIドキュメントに上限の記載なし(Flowのクレジット表は4・6・8・10秒)
延長複数回の延長に対応1回7秒、最大20回、合計148秒まで1回10秒、合計40秒まで
延長の条件回数の上限は発表に記載なし720pのみ。Veoで生成した141秒以内の動画のみ。Liteは不可末尾への追加のみ。アップロードした動画は10秒以内

Seedance 2.5は1回30秒、Veo 3.1は延長込みで148秒、Gemini Omni Flashは合計40秒までを同じ時間軸で比べた図

Veo 3.1の8秒は短く見えますが、延長を使えば合計148秒まで伸ばせます。ただし条件が厳しく、延長できるのはVeoで生成した720pの動画だけで、1080pや4kで作ったカットは延長できません。参照画像・1080p・4k・延長を使う場合は、生成秒数も8秒に固定されます。

Omniは直前の10秒を文脈として使い、動き・人物・音声をつなげたまま10秒ずつ足していきます。上限は合計40秒です。動画の冒頭や途中に足すことはできません。

Seedance 2.5は、最初から30秒を1回で生成できる点が違います。カットをつなぐ手間と、つなぎ目で人物や背景がずれるリスクを避けたいなら、ここが決め手になります。ByteDanceの発表ではタイムスタンプ単位の編集にも対応するとされています。一方で同じ発表は、物理的な動きの自然さや複数の被写体が絡む場面にまだ弱点があることも認めています。

参照素材・解像度・音声の違い

項目Seedance 2.5Veo 3.1Gemini Omni Flash
参照素材画像30・動画10・音声10まで参照画像3枚まで、最初と最後のフレーム指定被写体の参照画像、3秒以内の動画を3本まで
解像度480p・720p・1080p720p・1080p・4k(Liteは4kなし)360p・720p(既定)、1080pと4kはアップスケール
縦横比料金表の例は16:916:9(既定)・9:1616:9(既定)・9:16
音声音声を参照素材として渡せる音声を映像と一緒に生成音声付きで生成。音声ファイルの参照は現行APIで未対応
透かし発表に記載なしSynthIDSynthID

参照素材の数は桁が違います。Veo 3.1は画像3枚まで、Omniは動画3本(各3秒以内)までなのに対し、Seedance 2.5は画像30・動画10・音声10まで受け付けます。商品の複数アングル、動きの手本になる動画、BGMや声の方向性を別々の素材で渡したい制作なら、Seedance以外では素材が入り切りません。

逆に、参照が人物1人と衣装程度で足りるなら、Veoの3枚やOmniの被写体参照で十分です。OmniはGemini API の Omni ドキュメント上、参照動画に含まれる音声を無視し、音声ファイルのアップロードも受け付けません。Googleの概要ページは「テキスト・画像・音声・動画を同時に扱える」と説明していますが、APIで音を素材として指定することは現時点ではできない、という点に注意してください。

解像度で見ると、4kを直接生成できるのはVeo 3.1のStandardとFastだけです。Omniの1080pと4kはアップスケール出力、Seedance 2.5はBytePlusの料金表に4kの行がありません。

Googleの2モデルの出力には、目に見えない電子透かしSynthIDが必ず入ります。Veoの生成物はサーバーに2日間しか残らないので、生成後すぐにダウンロードして保存する処理を最初から組み込んでおきます。

1秒あたりの料金比較

すべて各社の公式料金表にある米ドル建てのAPI料金です。SeedanceとGoogleは2026年9月26日時点、Klingは2026年9月30日時点の数字です。

モデル480p720p1080p4k
Seedance 2.5約$0.103約$0.231約$0.569料金表に行なし
Veo 3.1 Standard—$0.40$0.40$0.60
Veo 3.1 Fast—$0.10$0.12$0.30
Veo 3.1 Lite—$0.05$0.08非対応
Gemini Omni Flash—約$0.10アップスケール出力アップスケール出力
Kling 3.0—$0.084〜$0.126$0.112〜$0.168$0.42
Sora 2(終了済み・参考)—sora-2は$0.10sora-2-proは解像度別に$0.30〜$0.70—

表を読むときの前提は次のとおりです。

  • Seedance 2.5:BytePlusの料金はトークン課金で、1秒単価はBytePlusが示す「16:9・5秒・動画入力なし」の例を秒で割った値です。動画を参照に入れると上がり、720p・5秒の出力で$1.244〜$4.838(入力動画2〜30秒)になります。
  • Veo 3.1:音声付きの料金です。課金されるのは生成に成功した動画だけです。
  • Gemini Omni Flash:720pの動画1秒を5,792トークンとして、出力100万トークンあたり$17.50で計算されます。5,792 × $17.50 ÷ 1,000,000 ≒ $0.101です。APIに無料枠はありません。
  • Kling 3.0:幅の下限は音声なし、上限は音声ありの料金です。
  • Sora 2:終了前の料金です。いまは契約できません。

同じ720pで並べると、Seedance 2.5はVeo 3.1 FastやOmniの約2.3倍、Veo 3.1 Standardの約6割です。1080pではSeedanceが約$0.569と最も高く、Veo 3.1 Standardの$0.40を上回ります。Seedance 2.5を1秒単価の安さで選ぶ理由はなく、選ぶ理由は長さと参照素材にあります。

計算例:1080pの8秒と720pの30秒

1秒単価 × 秒数で計算します。失敗や撮り直しは含みません。

条件Seedance 2.5Veo 3.1 StandardVeo 3.1 FastVeo 3.1 LiteOmni Flash
1080p・8秒$0.569 × 8 ≒ $4.55$0.40 × 8 = $3.20$0.12 × 8 = $0.96$0.08 × 8 = $0.641080pはアップスケール。720pなら約$0.81
720p・30秒$0.231 × 30 ≒ $6.93$0.40 × 36 = $14.40$0.10 × 36 = $3.60延長不可$0.101 × 30 ≒ $3.04

1080p・8秒と720p・30秒の動画1本あたりの費用をSeedance 2.5、Veo 3.1の3種類、Omni Flashで比べた図

30秒の行には仮定があります。Veoは8秒の生成に7秒の延長を4回足した36秒で計算しています(3回では29秒で届かないため)。延長分も同じ1秒単価で課金されるという前提です。Omniは10秒ずつ延ばして30秒にした場合です。

この2行から読み取れる結論ははっきりしています。8秒の素材を何本も作るならVeo 3.1のFastかLiteが数分の一の費用で済み、30秒のワンカットではSeedance 2.5がVeo 3.1 Standardの半額以下になります。30秒を最安で作れるのは計算上OmniとVeo Fastですが、どちらも延長を3〜4回重ねることになるので、つなぎ目の品質を自分の素材で確かめてから決めてください。

Seedanceの動画入力ありの料金やトークンの数え方はSeedance 2.5 API料金:30秒コスト計算と採用動画の予算に、RunwayやLumaなどを含めた全体の相場はAI動画生成の料金相場:1秒あたりと1本あたりのコストにまとめてあります。

APIの入り口と運用の違い

同じGoogleでも、VeoとOmniでは呼び出し方が違います。

  • Veo 3.1:Gemini APIから使います。SDKでは client.models.generate_videos(...) を呼び、返ってきたオペレーションを完了までポーリングします。RESTでは models/veo-3.1-generate-preview:predictLongRunning です。Interactions APIからは使えません。応答までの時間は最短11秒、混雑時は最長6分です。
  • Gemini Omni Flash:モデル名は gemini-omni-1.1-flash で、Interactions APIから使います。前の応答を引き継いで「ここを直して」と重ねていく編集は、このAPIの仕組みによるものです。
  • Seedance 2.5:海外向けにはBytePlusが提供しており、モデル名は dreamina-seedance-2-5-260628 です。テキスト・画像・動画・音声を入力でき、編集と4〜30秒の出力に対応します。中国本土向けの火山引擎(Volcano Engine)は人民元建ての別契約で、ここに挙げた料金は当てはまりません。

すでにGemini APIで画像やテキストを扱っているなら、同じAPIキーと請求で始められるGoogle側が手間は少なくなります。Seedanceを選ぶ場合は、BytePlusのアカウント、請求、利用規約を別に用意することになります。

APIを書く前に感触だけ確かめたい場合、Googleには無料の入り口があります。Google VidsではGoogleアカウントがあればOmni 1.1で動画を生成でき(2026年9月23日発表)、Google Flowは契約の有無にかかわらず1日50クレジットが付きます。

Sora 2はもう選べない

SoraのWeb版とアプリは2026年4月26日に、Sora 2モデルとVideos APIは2026年9月24日に終了しました。OpenAIはモデルページで、一対一で置き換えられるAPIはないと明記しています。

そのため、Soraのキャラクター(cameo)、リミックス、ストーリーボードをそのまま取り込める移行先はありません。人物の一貫性は、移行先の参照機能で作り直します。Veoなら参照画像3枚まで、Omniなら被写体参照、Seedanceなら最大30枚の画像です。

終了の経緯と作品の書き出しはSora 2 APIは終了:動画の書き出しと代替APIの選び方に、Seedance・Google以外も含めた移行先はSora終了後の代替:無料アプリとAPIの移行先・料金比較にあります。

よくある質問

SeedanceとVeoは結局どっちがいいですか?

作りたい動画の長さで決まります。15〜30秒をひと続きで作る、あるいは参照素材が画像4枚以上・動画や音声を含むならSeedance 2.5です。8秒以内のカットを多く作る、4kが必要、費用を抑えたいならVeo 3.1です。画質そのものの優劣は公開仕様からは判断できないので、自分の題材で同じプロンプトを両方に投げて比べてください。

長尺動画に強いのはどれですか?

1回の生成ならSeedance 2.5の30秒が最長です。延長を含めた合計ではVeo 3.1の148秒が最長ですが、720p限定で、7秒ずつ足していく形になります。Gemini Omni Flashは合計40秒までです。

キャラクターの一貫性を保ちやすいのはどれですか?

渡せる素材の量ではSeedance 2.5(画像30枚まで)が最多です。GoogleはGemini Omni Flashの強みとしてキャラクターの一貫性を挙げており、Veo 3.1は参照画像3枚までです。いずれも各社の説明であり、同条件で比べたテスト結果ではありません。

音声まで作れるのはどれですか?

Veo 3.1とGemini Omni Flashは、映像と一緒に音声を生成します。Seedance 2.5は音声を参照素材として最大10本渡せる点が特徴で、手持ちの音に映像を合わせたい場合に向きます。Omniは現行APIでは音声ファイルを参照に使えません。

Veo 4は使えますか?

2026年9月30日時点で、Googleのモデル一覧、Veoのドキュメント、料金ページのいずれにも「Veo 4」という名前はありません。Googleの動画モデルで選べるのはVeo 3.1(Standard・Fast・Lite)とGemini Omni Flashです。

Klingは比較対象に入りますか?

料金だけ見ると、Kling 3.0は720pで$0.084〜$0.126、1080pで$0.112〜$0.168、4kで$0.42と、Veo 3.1 Fastに近い水準です(2026年9月30日時点)。長さや参照素材の上限は別途Klingの公式ドキュメントで確認してください。

参考資料5

本文で参照している外部ページを、登場順に並べています。最終更新日:2026年10月1日。

  1. 1.動画生成の概要ai.google.dev/gemini-api/docs/video
  2. 2.Veoで生成した720pの動画ai.google.dev/gemini-api/docs/veo
  3. 3.ByteDanceの発表seed.bytedance.com/en/blog/one-take-creation-flexible-referencing-introducing-seedance-2-5
  4. 4.Gemini API の Omni ドキュメントai.google.dev/gemini-api/docs/omni
  5. 5.BytePlusの料金docs.byteplus.com/en/docs/ModelArk/1544106
さらに読む: AI 動画生成
Wan 2.7とSeedance 2.0の制作工程を比較する図
AI 動画生成

Wan 2.7とSeedance 2.0を比較:動画の作り方、参照素材、料金で選ぶ

Wan 2.7とSeedance 2.0は、どちらも動画生成・編集に対応します。2〜3秒の新規生成はWan、4KはSeedance標準版、720pで費用を抑えて候補を作るならSeedance Miniも選択肢です。使う操作と素材を決めてから、同じ条件で費用を比べましょう。

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